今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるKarDiaN CHCl3 (クロロホルム) Black & Glow Editionです。
主な仕様として
コントロール:VOLUME・DRIVE・BASS・TREBLE
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:6mA
重量:284g
サイズ:W72mm x D121mm x H55mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、トランスペアレント系ということもあり、変に味付けをされることなくナチュラルでありながらもクリアなまま持ち上がってくれます。
レンジの広がりを感じ、絶妙なコンプ感も相まって芯が太くなります。
トランスペアレント系によく言われるガラスのような鋭さも感じられ、上品な艶も付与されます。
ベースで試してみましたが重心がやや高くなるものの違和感なく馴染んでくれます。
解像度も高くなり、その音質とドライブ感には驚かされること間違いないでしょう。
煌びやかさがありつつも他のトランスペアレント系よりもサウンドが伸び、ファットでいなたさがある感じでしょうか。
アンプを活かすことを得意としていてもちろんピッキングニュアンスもしっかり出てくれます。
ハイミッドなどの気持ちいい帯域が抜けてくる、ハリのあるアンプライクなペダルです。
そのためバンドアンサンブルに混ぜたときの存在感は抜群です。
これを踏んでいないと不安になるというレベルでしょうか。
歪みペダルという使い方だけではなくプリアンプ的に使用するのもいい感じです。
あまり歪ませなくても絶妙な倍音とコンプ感が付与され、割と歪ませても原音が残るため輪郭が崩れることがなく潰れません。
ほとんどクリーンな状態からクランチ、オーバードライブまでそつなくこなすことができます。
全てのコントロールが0〜10まで破綻することなく使える範囲というペダルです。
メインの歪みとしてもブースターとして良く、その音作りの幅の広さは秀逸です。
相変わらずローノイズなのもありがたいです。
DRIVEは14時(7)あたりでがっつり歪み出します。歪んでいても潰れずに原音が残っていて、輪郭もはっきりしています。
BASSはベースで使用しているとBASSというよりローミッド辺りの帯域だと感じました。このつまみを回すと歪みの質感に若干の変化が見られました。
CHCl3 Black & Glow Editionは島村楽器静岡パルコ店オーダーの限定10台の限定色、蓄光塗料を使用したモデルとなっていますが、通常版とパーツを変更するなどとはアナウンスされていないためサウンド面では大きな違いはないと思いますのでご安心ください。
ギターはもちろんのことベースでも相性が良かったです。他のトランスペアレント系ペダルだとローの不足感が気になるものも一部あるのですがKarDiaN CHCl3では問題ありませんでした。
ギター用ペダルとはなっているものの、前回レビューした他機種同様ローがしっかり出てくるためベースでもおすすめです。
そしてこの限定版はカラーリングの違いだけではなく蓄光塗料が使用されているため光ります。
音に影響はほとんどありませんが、暗いステージにおいてボードでの存在感は抜群です。
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