今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるMXR ( エムエックスアール ) CSP027 Timmy Overdriveです。
主な仕様として
コントロール:BASS・GAIN・VOLUME・TREBLE・CLIP(左:非対称クリッピング、真ん中:ヘッドルームの広い対称クリッピング、右:ヘッドルームの狭い対称クリッピング)
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:2.2mA
重量:150g
サイズ:W42mm x D90mm x H55mm
アナログエフェクター
となっています。
公式サイト
Products - Electronics - MXR - Page 1 - Dunlop
使用してみた感想としましては、これを踏むだけで反応と立ち上がりの良さや絶妙なコンプ感、艶や分離感が加わります。
レンジが広く、味付けが薄い透明感のあるサウンドはギターやアンプのキャラクターを損なうことがありません。
無個性と言えるほどクセが少ないですが、簡単に俗に言う良い音が手に入ってしまいます。
元祖トランスペアレント系のPAUL COCHRANE Timmy OverdriveとMXRがコラボして誕生したペダルというだけあって、その音の良さは折り紙つきです。
エフェクターは値段が高ければ高いほど音が良いというわけではないことを証明しています。
歪み幅はクランチからオーバードライブ辺りまでカバーします。
メインの歪みとして使用するのもいいですが、プリアンプ的な使い方が1番輝くのではないでしょうか。
VEMURAM JanRayと比較してみると、やはり似たようなサウンドが出ます。
向こうが上品さを売りにしているならこちらはナチュラルさで勝負している印象です。
近いようで近くないサウンドですので食わず嫌いはやめてどちらも試してみるのが良いかもしれません。
トランスペアレント系ということもあり、ベースでももちろん効果的に使うことができます。
やや音がこもってしまいますが、並みのベース用歪みより完成度が高いものとなっています。
ベース用オーバードライブ、プリアンプとしてかけっぱなしで僅かに歪ませて使いたくなります。
現在PAUL COCHRANE Timmy Overdrive(オリジナル)を所持していないので厳密な比較はできませんが、こちらのMXRの方が中域が出ている印象を受けました。
オリジナルに比べてやや味付けが濃くなったのでしょうか。
とはいえ微々たる差ですのでそこまで気にする必要はなさそうです。
Timmy Overdrive同様に、BASSとTREBLEともに時計回りに回しきった状態からEQをカットして使います。
なかなか見ない珍しい仕様になっていて、これぞTimmy Overdriveという感じでしょうか。
BASSは歪み回路前の信号の低域をカットして調整し、
TREBLEは歪み回路後の信号の高域をカットして調整します。
CLIPでクリッピングを選ぶことができ、コンプレッションのかかり具合を調整することができます。
左は非対称クリッピング、
真ん中はライトサチュレーションでヘッドルームの広い非対称クリッピング、
右はヘヴィーサチュレーションでヘッドルームの狭い対称クリッピングとなります。
Ibanez TSV808に感化されて作られたペダルでしょうか。
何はともあれ安くPAUL COCHRANE ( ポールコクレーン ) Timmy Overdriveに近いサウンドが手に入るのは助かります。
このペダルは常にオンにして使うことが多いためミニサイズというのもありがたいです。
個人的にはこの筐体の色がかなり好みなのでお気に入りです。
どんなジャンルを扱うギタリストでも持っておいて損のないペダルだと思います。
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