今回レビューするものはギター用ファズ、ディストーションとなるKarDiaN C6H8O6 (ビタミンC)です。
主な仕様として
コントロール:VOLUME・FUZZ・BASS・TREBLE
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:3mA
重量:282g
サイズ:W72mm x D121mm x H55mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、こんなにもベースで扱いやすいファズがあるのかと驚かされました。
ギター用ペダルと謳われていますが、ベースでも問題のないほどローが出てきます。
ロー感の不足も感じられず、その扱いやすさも相まってギター用ファズとして販売はされているものの、ベースにもおすすめできます。
むしろベース用ファズの決定版と言えるのではないでしょうか。
ビンテージのビッグマフをモチーフにしながらも現代的にアレンジが加えられています。
太さと図太い低域が特徴的で、まとまりがありつつもザラザラとした歪みの荒さも感じられます。ダーティ過ぎもせず、だからといってバンドアンサンブルで埋もれるということもなくしっかりと抜けてきます。
音圧のあるミドルが出てきますがその分他の帯域がスカスカになるということもなく、まさに極太サウンドがたまりません。
上質なファズと表現するのが相応しいでしょうか。
轟音を鳴らすことができ、かなり歪むのにもかかわらずローノイズというのも流石です。
今までファズと名の付くペダルは正直なところ好みではなく、あまりピンと来ることがなくいまいちだなと思っていたのですがこのペダルに出会ったことでその価値観が変わりました。
それくらい私にとってドンピシャなファズでした。
ファズ嫌いな方にはもちろん、ファズ愛好家の方々にも好評なようですのでおすすめです。
BASSはセンター(目盛り5)でもローが十分出てきますのでむしろカットしてもいいくらいです。ギター用ペダルをベースで使った時にありがちなBASS EQをフルテンにしなければいけないといったこともなく、積極的にカットしていく方がハマりそうです。
TREBLEは煌びやさがありつつも耳につくキンキンとしたものではなく、扱いやすいチューニングとなっています。
そのためセッティングを破綻しないギリギリまで上げていくということができます。
FUZZはゲイン幅が広く、3時(目盛り8)以前はディストーション風味ですがそれ以降は一気にファズらしくなります。
太さやロー感も大きな要因ですが、特にファズらしさのあるこのディストーション感がベースでもよくハマる理由なのではないでしょうか。
こだわった塗装やパーツ選定をしていて、その玄人感が好みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塗装に関してはひとつひとつが手作業で塗られており、サウンドや外見ともにオンリーワンのペダルとなっています。
同社の他エフェクターもベースに合うものがあるらしく、そちらも試していきたいです。
KarDiaN(カージアン)、また一つ応援したくなる国産ブランドが現れました。
サウンドハウスでKarDiaN ( カージアン ) / C6H8O6 "VITAMIN C"の価格を見る