今回レビューするものはベース用プリアンプとなるVivie IKUO Signature Pre-Amp Rhinotes 190 REDZONEです。
主な仕様として
コントロール:Level・Mix・Gain・Bass・Treble・LoMid・LoFreq・HiMid・HiFreq・Notch(Dry)スイッチ
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:70mA
重量:380g
サイズ:W98mm x D128mm x H50mm
バッファードバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、通常版のRhinotesよりも扱いやすく、かつ攻めた音作りがしやすくなっています。
扱いやすくなったのはバンドEQになったことやノッチフィルターが追加されたことに由来しますが、現場で活躍しているIKUO氏の意見を取り入れて製作されたことが最も大きな要因でしょうか。
このペダルの一番の特徴は通常版から新たに追加されたノッチスイッチですが、ドライ音にのみノッチフィルターをかけられる仕様になっています。
通常版では歪みの性質上強く歪ませると音が若干腰高になってしまいましたが、Rhinotes 190 REDZONEでは歪ませても自然にローが出てくるセッティングにできるため、その現象が解消できています。
クリーンにノッチが効き、ローが出てくるおかげで音の輪郭が失われることなく5弦もしっかり鳴ってくれるため存在感のあるサウンドが出せるはずです。
そのため、歪ませてバンドアンサンブルに混ぜてもしっかり聞こえてきます。
ベースの芯の音というか、従来のペダルでは失われることの多かった本来のサウンドを残しつつ活かしてくれるペダルですね。
やたらローが出た埋もれがちなサウンドになってしまうと思っていたのですが、意外と高域の美味しいところも出てきます。
基本的には以前レビューした通常版同様、若干コンプ感のあるドンシャリしたサウンドですが、タイトな歪みから真空管アンプライクな暖かみのある音まで出すことが可能です。
4弦/多弦、パッシブ/アクティブ問わず使える懐の深さがあり、そのおかげか歪ませても分離感を感じにくいです。
EQについて通常版との変更箇所ですがBassとTrebleについては同じで、MidがLoMidとHiMid、それぞれ独立しました。
周波数はそれぞれ
BassはShelving ± 18dB @20Hz ± 10dB @80Hz
LoMidはPeaking ± 12dB (avg.) @240Hz~1kHz Q:7(avg.)
HiMidはPeaking ± 12dB (avg.) @500Hz~2.2kHz Q:7(avg.)
TrebleはShelving ± 18dB @8kHz ±10dB @3kHz
Notch(Dry) Switchは
Loが-16dB @ 820Hz
Hiが-32dB @ 820Hz
となっています。
これらの周波数が絶妙で、そのおかげでただの歪みエフェクターだけではなくプリアンプとしても良く機能します。
まさにベースの美味しいところをよく知っている方が製作に関わったペダルという感じが伝わってきますね。
初回ロット限定特典としてIKUO氏直筆サイン入り認定証が付属するため、ファンの方は早めに手に入れましょう!!!!!
ここまで色々書いてきましたが、単純に言ってしまうと通常版のライノーツにプラスして機能を付けた所謂アップグレードモデルのため、新たにライノーツを買おうとしている方はこちらのRhinotes 190 REDZONEを購入するのがおすすめです。
通常版よりもローが出るセッティングが出来るだけと侮ることなかれと言ったところでしょうか。
ただでさえ名機の通常版ライノーツをさらにパワーアップさせたRhinotes 190 REDZONE、買うしかありません。
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