今回レビューするものはベース用オーバードライブとなるSOUND FROG Berialです。
主な仕様として
コントロール:Blend・Tone・Gain・Volume・Color
電源:DC9-18Vセンターマイナス
重量:260g
サイズ:W70mm x D110mm x H50mm
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、音が塊で押し寄せてくる印象の歪みで特にロックに合いそうなサウンドとなっています。
このように感じるのは音抜けが良いナチュラルな歪みで、ベースの芯に歪みがしっかりついてくるおかげでしょうか。
傾向としてロー感やローミッドが強く、あまり歪まないペダルです。(過激に歪まないだけでそこそこ歪ませることができます。)
それに加えてToneを上げてもトレブルの耳障りな嫌な部分を感じず、若干のコンプ感もあり扱いやすい太さのあるブリブリ、ゴリゴリしたサウンドが簡単に得られます。
とはいえセッティングによってはギャリっとした超高音域はやや感じられるおかげで、クリアすぎずこもりすぎない絶妙なバランスです。
歪ませてもロー感を損なうことがないところも良きです。
プラグインやデジタルエフェクター、マルチエフェクターでは再現できにくいアナログエフェクターだからこその良さが表れていると感じます。
搭載されているコントロールもベーシストのことをよく考えられているものになっていると感じています。
その中でも特に役立つコントロールはColorです。
Colorは歪みの帯域を調整することができ、
つまみの位置が12時まではハイミッド寄りのモダンな歪みになり、そこから15時まではローミッド強めの歪み、そこから右が全帯域がブーストされたブーミーめな歪みになります。
このつまみのおかげでひとつのペダルで様々な表情を見せてくれます。
しかもそのどれもがいかにもベーシストが好きそうな音をしており、ただ音の表現が広がるだけではなく現場でも使いやすいものとなっているのではないでしょうか。
とにかく常にかけっぱなしでプリアンプのように使いたいエフェクターです。
Berialの上位モデルのような位置付けのBerialSというペダルも発売されており、Berialに比べてそのペダルはよりマイルドかつ上品なサウンドへ発展させたものになっているそうで、掛けっぱなしで使うにはそちらもいいかもしれません。
このペダルはローやローミッドがよく出てくるため、存在感のある弾いていて気持ちのいい歪みが欲しい方にぜひ手に取っていただきたいです。