今回レビューするものはギター、ベース用オクターバーとなるBOSS OC-5です。
主な仕様として
コントロール:DIRECT LEVEL・+1OCT・-1OCT・-2OCT/RANGE
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:55mA
重量:440g
サイズ:W73mm x D129mm x H59mm
バッファードバイパス
デジタルエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、旧型になったBOSS OC-2とOC-3の良いところ取りをした正統進化の後継機種という印象を受けました。
綺麗めのオクターバーが欲しいならこれで決まりではないでしょうか。
VINTAGE/POLYスイッチでBOSS OC-2とOC-3の実質強化版となるモードを切り替えることができます。
VINTAGEモードでは名機であるOC-2のサウンドが再現されており、完璧に同じだとは言えませんがかなり近いクオリティとなっています。
このペダルはデジタルエフェクターで、OC-5はアナログエフェクターということで若干の違いが生まれるのは仕方ありません。
ミッドが持ち上がることで存在感があり、暖かさのある音がしっかり再現されていて、なおかつレイテンシーが少なくなっていることで今までよりも自然に演奏することができます。
アナログゆえのOC-2の苦手な部分をデジタルの力で改善し、派手に抜けてくる音にすることでただの再現というよりは更に高みを目指したペダルとなりました。
POLYモードではRANGEでエフェクトのかかる帯域を選ぶことができ最低音にのみオクターブを掛けたり、オクターブの幅が広がったことや精度の向上などが見られます。
VINTAGEモードよりもブリブリしたサウンドを有しているため、和音にも対応しているかというとこで切り替えるのではなく音色のキャラクターの違いで選ぶのも良さそうです。
OC-3独自のキャラクター感は無くなってしまいましたが、性能から見て現在ではわざわざOC-3を選ぶ必要はないと思います。
また、バッファーも改善されており高域があまり落ちなくなっていてBOSSのバッファーが好みじゃないという方にも馴染みやすいものになっているのではないでしょうか。
GUITAR/BASSスイッチがあり、ギターとベースそれぞれに最適なプレイができます。
OC-3ではインプットがギターとベースで分かれいましたが、一纏めになったのも良い改善ですね。
OC-2とOC-3の完全上位互換とはいえませんが、それぞれに熱心な思い入れが無ければOC-5を選べばいいと言いきれるほどの完成度となっています。
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