今回レビューするものはベース用プリアンプとなるVivie OwlMighty Ⅱです。
主な仕様として
コントロール:Level・Comp・Level・Gain・Tone・Blend・Bass・Mid・Mid-Freq・Treble
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:40mA
重量:380g
サイズ:W128mm x D98mm x H50mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、このペダルを繋いでつまみが全て12時の状態でオンにするだけで、ベース本来のキャラクターを残しつつベースのグレードをワンランク上げてくれるような性質を持っています。
OwlMighty Ⅱの発売により旧型となったOwlMightyと基本的なサウンドは同じですがところどころに改良が施されたバージョンです。
OwlMightyよりも歪みがきめの細かいものへ再設計されており、高域が強調されすぎることもなく自然に効くようになり、低域が膨らみすぎず音がぼやけてしまうこともありませんが存在感が増すという絶妙なバランスに成り立っています。
そのおかげで旧型よりも中域に厚みがあります。
また、音質やEQの効きが良くなっています。
更に扱いやすく、かけっぱなしで使いたくなるペダルとなりました。
OwlMightyには、歪みをナチュラルめなものからファジーなものにまで変化させるColorがありましたが、OwlMighty Ⅱにはありません。
その代わりにToneが追加され、歪みの質感はある程度固定されてしまいましたがこちらの方が使いやすさは抜群です。
正直なところファジーさはこのプリアンプにはあまり求めておらず、かけっぱなしで使える歪みを求めていたのでこのアップデートは個人的には高評価です。
各EQコントロールですが、
Bassコントロールはシェルビングで30Hzを±18dB、100Hzを±10dBできます。
MidコントロールはピーキングでFreqで160Hz〜3.4Hzを選択でき±18dBできます。
Trebleはシェルビングで8kHzを±16dB、1kHzを±10dBできます。
CompコントロールはThresholdを調整することができ、最大-28dBまで弄れます。
Attackは18ms、
Releaseは240msで固定されています。
内部にComp切り替えDIPスイッチがあり、コンプレッサーをクリーンチャンネルのみ有効にするか、ドライブチャンネルでも有効になるかを切り替えられます。
この内部スイッチが下側の場合、クリーンチャンネルのみコンプがかかり、上側の場合はどちらのチャンネルにもかかります。
大人気の旧型に改良を加え、良いところは残したまま更に万人受けするトーンになりました。
比較的ピーキーで飛び道具的な歪みだった初代から常に使えるような歪みへと変化したため、旧型でしっくりこなかった方にも試していただきたい一台です。
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