あさぎベーススタジオ

もはやベース用エフェクターの備忘録

【レビュー】Leqtique Maestoso

今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるLeqtique Maestosoです。

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主な仕様として

コントロール:Volume・Tone・Gain

電源:DC9-18Vセンターマイナス

消費電流:7.2mA

サイズ:W60mm x D111mm x H46mm

トゥルーバイパス

アナログエフェクター

9V電池内蔵可能

となっています。


公式サイト

製品情報 ー Leqtique | 株式会社キョーリツコーポレーション


使用してみた感想としましては、パワフルなTS系と呼ぶにふさわしいペダルだと感じました。

 

Leqtique Maestosoに似た塗装と名前のLeqtique Maestroがありますが、このペダルは通称MATと呼ばれるTS系の歪みです。

TS系とはいってもVolumeやGainの可変域が広がりつつ、ローエンドが増強されています。

一般的なTS系の多くはブースターやオーバードライブ程度の歪み量ですが、このペダルはディストーション辺りまでこなせてしまいます。

また、ミドルが強調されるTSですが、そのせいで低域が物足りなく感じることが多々ありました。

ですがMaestosoではミドルが押し出されつつもローからローミッドまで芯のある太い音が出力されるためパワフルというかマッチョなサウンドが得られます。

 

TS系の中でも解像度が高くハイファイ、モダンでTSのジャリッとした音色は残しつつも、ローがしっかりと出ていて音がファットというペダルになっています。

低域と音の太さがあるためある程度ベースでも使えますが、特別おすすめできるようなものではありません。

やはりギターで使ってこそ、その本領を発揮できるのでしょう…もちろんギターで使うと素晴らしいペダルです。

歪ませるとノイズが目立つことと筐体の塗装が剥げやすいこと以外はこれといったデメリットは無さそうです。

 

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アルミ削り出し筐体や手の込んだ塗装、良いパーツをたくさん使用していながら手の出しやすい価格になっていることが驚きです。

音が良いのはもちろんのこと、様々な要素にまで気を配っているペダルで、TS系でありながらその枠を大きくはみ出そうとしている心意気を感じました。