今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるkgr harmony(ケージーアール ハーモニー)あられです。
主な仕様として
コントロール:VOLUME・GAIN・LOW・MID・HIGH
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:8mA
重量:730g
サイズ:W68mm x D120mm x H55mm
アナログエフェクター
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、芯の強さやハリがありながらも繊細さを感じられ、ナチュラルで音が速いという印象を受けました。
繊細とはいっても、弱々しいイメージではなくしっかりとした音の太さ、音圧感もあります。
レンジが広く、情報量も多いため弦1本1本がはっきりしながらも気持ちよく歪んでくれます。
その見た目とは反して、透明感のあるトランスペアレント系オーバードライブになっていて原音を損なうことなく解像度の高いサウンドが得られます。
コンプ感が少なく、重心が低めで芯が残りながら音の太さを感じることができ、ローミッド辺りがしっかり出てくるオーバードライブとなっています。
この鋳鉄の筐体のおかげなのかサウンド面に重厚さやスピード感といったものが付与されており、筐体の重量や素材によって音が変化するのを実感することができるエフェクターとなっています。
歪みの質感は硬めで、輪郭がクリアでくっきりしていて音が抜けてきます。
歪み幅はローゲインからそこそこ歪むオーバードライブあたりでしょうか。
このペダルは岩手県の伝統工芸品である南部鉄器を筐体に使用しています。
手で持った際にずっしりとした重さを感じられます。
以前筐体のほとんどがブラスで作られたペダルを持った時と同じ衝撃を受けました。
筐体の形はエフェクターには珍しい台形になっています。
この素材が使われていることにより、サウンドは従来のアルミ筐体と比べると音圧が高く、ピッキングへの追従性やレスポンスが速く感じられます。
コントロール配置は左上からVOLUME、GAIN
その下段左からLOW、MID、HIGHとなっています。
ギターだけではなくベースでも相性が良く、EQのLOWが12時辺りでもすでにしっかり低音があり、
個人的にはGAINはベースで使用するなら12時よりも前、10時辺りが好みでした。
むしろLOWやGAINのセッティングによっては低域からブーミーさを感じるほどです。
かけっぱなしのオーバードライブ、プリアンプとして重宝しそうです。
エフェクターとしては価格が高く、この価格なら他の名機と呼ばれる多数のエフェクターも候補になってくるので万人におすすめできるものではありませんが、珍しい筐体素材を使用しているで試してみるのもいいかもしれません。