今回レビューするものはベース用プリアンプとなるTwo Notes Le Bassです。
主な仕様として
コントロール:チャンネルA(GAIN・VOLUME・BASS・TREBLE) ・チャンネルB(FUSIONモードセレクター・GAIN・SWEEP・VOLUME・FUSIONレベル・BASS・MID・TREBLE)
電源:DC12Vセンターマイナス(電源アダプター付属)
消費電流:500mA
重量:750g
サイズ:W124mm x D189mm x H50mm
となっています。
公式サイト
Two notes Official Website - Home of Torpedo Hardware and Software
使用してみた感想としましては、真空管が使われているおかげかチューブアンプライクな温かさや独特なコンプ感はもちろん、豊かなローを感じます。
クリーンなチャンネルと歪みのチャンネルといったキャラクターの異なる2つのプリアンプを使い分けることができます。
また、その音を混ぜることでハリや艶、太さを良いバランスで加えることができます。
この音の太さはまるでLe Bassこそが正しいベースプリアンプだという気概を感じます。
ちなみに真空管はRuby 12AX7AC5 HGが使われています。
AとBの2つのチャンネルがありますが、これらは独立しています。
AにはBASSとTREBLE、
BにはBASSとMID、MID SWEEPとTREBLEがあります。
チャンネルAはローゲインなヴィンテージサウンドを手に入れることができます。
ややドンシャリ気味でクリアでハイファイな印象ですが低音もしっかり出ており、輪郭も主張しすぎない程よいバランスにまとまっています。
反応の速さや多様なトーンが欲しいならこっちでしょうか。
チャンネルBはさらにハイゲインなチューブサウンドを得られます。
こちらはダーティトーンとなっており、ソリッドながらパンチのあるサウンドとなっています。
また、FUSIONモードを使用することで音作りの幅が広がります。
AとBを同時に踏むことでこのモードになります。
HOT FUSIONでは直列接続になり、BをAでブーストできAとBのEQと同時に使用することができます。
COLD FUSIONではAとBが並列になり、AのクリーンサウンドとBのドライブサウンドをミックスすることができます。
選んでいるモードでLEDの色が変わります。
チャンネルAがグリーン、チャンネルBがイエロー、HOT FUSIONがレッド、COLD FUSIONがブルーとなっています。
FUSIONモードセレクターはFUSIONモードを起動させた場合にHOT FUSIONかCOLD FUSIONのどちらを動作させるか選択します。
押し込むとHOT FUSIONになります。
ミッドのゲインは-18〜+6dBとなっており、ミッドの周波数は220Hz〜1.5kHzとなっています。
これらの機能に加えMIDIでも動かせるため、非常に使い勝手の良いプリアンプ、オーバードライブとなっています。
近年、真空管入りエフェクターが見直されてきていますがこのペダルは今でも活躍できるポテンシャルを秘めています。
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