今回レビューするものはベース用プリアンプとなるTech 21 SANSAMP YYZ (Geddy Lee Signature)です。
主な仕様として
コントロール:MASTER・LOW・HIGH・DRIVE・MIX・MID・TIGHT
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:21mA
重量:320g
サイズ:W100mm x D120mm x H54mm
アナログエフェクター
バッファードバイパス
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、歪んでいても音が太く存在感がある音色で深いローを得ることができ、尚且つダーティーなサウンドという印象を受けました。
低域の厚いクリーンサウンドをエッジの効いた歪みと混ぜることで、シグネイチャーモデルということもあり、彼のような肉厚で重い歪んだサウンドが手に入れられます。
ラック型のGED-2112をペダル型にしたということで音のクオリティを保ったまま持ち運びがしやすくなっています。
ペダル型でこのエフェクターの上位互換となるDI-2112も発売されていますが、とりあえずYYZを買っておけば十分かなとは思っています。
ノイズが少ないのでクリーンなプリアンプとしてはもちろん、アンプライクなナチュラルなオーバードライブとしても使えます。
歪み量はクリーン、クランチからオーバードライブまででしょうか。
セッティングによって様々な歪み方をしますが、ブーミーさを感じれる音作りもできました。
お腹にズッシリくる低音が出力されますが、音が埋もれることもなく出るところはしっかり出てくれます。
とても個性的なペダルとなっていますが、MIXとEQを突き詰めることで幅広い音作りが可能となっています。
流石サンズアンプといったところでしょうか。(ゲディー・リーもですが)
音作りの簡単さはサンズアンプのベースドライバーに軍配が上がりますが、YYZはハマる人はとことんハマるペダルだと思います。
YYZはアンプらしさよりも力強さと上質なクリーンを追い求めた感じです。
HIGHとLOWは±12dBまでブースト/カットでき、HIGHは3.2kHzを中心周波数とし、LOWは80Hzを中心周波数としています。
MIDは2kHzを20dBまでブースト、1kHzを10dBまでカットできます。
TIGHTはサウンドに明瞭さを加え、鮮やかなサウンドにします。
何というか中低域が削られるような、文字通りタイトになる印象です。
簡単に彼のようなサウンドが手に入れることができ、特に歪ませたサウンドはこのペダルにしか出せないオリジナルなものではないでしょうか。
個人的にこの筐体の色が好みなので気に入っているペダルです。
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