今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるVEMURAM(ベムラム) Jan Ray(ジャンレイ)です。
主な仕様として
コントロール:Volume・Gain・Bass・Treble・Suturation trimmer
電源:DC9Vセンターマイナス
重量:428g
サイズ:W70mm x D112mm x H50mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
Vemuram Custom Pedals - Top Page
使用してみた感想としましては、音がクリアなまま抜けてきて、ナチュラルであり鈴鳴り感が物凄いです。
なんといっても艶とハリと太さといった独特な色気が出てくるのが特徴的なペダルです。
ピッキングへの反応も良く、オーバードライブの完成系という評価も納得できます。
歪みは上品さのある質感で、きめ細かいものとなっています。
ローがすっきりしつつ高域がキンキンするわけではない絶妙なバランスになっています。
特にミッドが優れており、コンプ感や煌びやかさや抜けを感じられるこれらのチューニングの良さがここまでの人気を集めた理由だと思います。
トランスペアレント系というジャンルに属しますが、このペダルはもはやJan Rayという唯一無二のジャンルを打ち出しています。
ギターにはもちろんのこと、ベースでも非常に良い歪みペダルでした。
とはいえ、僅かながらローの不足感を感じるためベースでは、ベース用として発売されたVEMURAM DJ1を使用するのがおすすめです。
(もちろんJan Rayをベースに使用するのもおすすめですが…)
ギター用ペダルということもあり、EQの周波数がギター向きではあるもののレンジが広く、この高域のツヤ感や低域のクリアさは流石のクオリティとなっています。
ミッドがよく出てくるため、コンプ感が出て弾きやすさのある音になるところがベースでも相性の良さを感じる理由なのでしょうか。
Gainですが予想よりも歪み幅が広く、もっと歪まないものだと思っていました。
ベースでもGainが10時辺りで歪みだし、ここからまだまだ歪んでいきました。
しかしながらクランチ辺りで使用するのがこのエフェクターの正解だと思います。
各コントロールですが左上がVolume、右上がGain、左下がBass、右下がTrebleとなっています。
Bassは上げていくとブーミーさが出てくるためベースで使用した際のローの不足感を補うという目的では扱いにくいかもしれません。
ブラス筐体のおかげなのか、見た目の良さだけではなくノイズが少ないのもありがたいです。
Suturation trimmerは付属のマイクロサイズのドライバーで調整することができます。
時計回りでサチュレーションが増加するわけではなく反時計回り、左に回すことで増加していきます。
このコントロールが非常に優秀で、これにより音作りの幅がかなり広がっています。
ジャキっとした音からアンプのような太さのある音まで対応しています。
ブースターやクリーンからクランチ辺りのかけっぱなしのオーバードライブとしては間違いなく最高なペダルと言いきれます。
これを試すとペダルの歪み探しが終わるという方も少なくないかもしれません。
製造時期によって使用しているパーツが変わっているらしく、個体差を弾き比べてみるのも良さそうです。
janrayの中でも特に初期シリアルが人気が高いそうです。