今回レビューするものはギター、ベース用チューナーとなるTC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) POLYTUNE 3 NOIRです。
主な仕様として
電源:DC9Vセンターマイナス 100mA
消費電流:40mA
重量:160g
サイズ:W51mm x D93mm x H45mm
トゥルーバイパス/バッファードバイパス
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、非常に使いやすくコストパフォーマンスの高いチューナーという印象を受けました。
他のチューナーとは違う1番の特徴はポリフォニックチューニングが出来ることではないでしょうか。
これは一気に全ての弦をチューニングできる画期的なものとなっています。
単音か和音かを判別してポリフォニック/クロマティックモードを自動的に切り替えてくれます。
ベースでも問題なく全弦同時チューニングが出来ましたが、ベースだと上手くいかないことがあるため単音で1つずつチューニングした方がいいかもしれません。
1番の特徴と言っておきながら、それがベースには不向きとなっていますがそれを抜きにしても良いペダルチューナーとなっています。
また、BonaFide Bufferが内蔵されており、これがまた質のいいバッファーになっていて、通すモードにすると元気が戻ったようなパキッとした音になります。
トゥルーバイパスとバッファードバイパスを切り替えることができ、バッファードバイパスの場合にはチューナーが常時ONの状態にすることもできます。
このチューナーは、TC ELECTRONIC POLYTUNE 3の小型版であるTC ELECTRONIC POLYTUNE 3 MINIのブラックカラー、色違いとなっています。
TC ELECTRONIC POLYTUNE 3と比べるとDCアウト端子やディスプレイモードボタンなどの機能が簡略されていますがあっても使わないものが多く、必要最低限のものが揃っている印象です。
また、POLYTUNE 3は背面カバー(裏蓋)を外さないとバイパスモードスイッチを操作することができませんがPOLYTUNE 3 MINIはスイッチが表面に出ていて扱いやすくなっています。
このような違いはありますが、大きな違いは視認性くらいでしょうか。
大きい分、POLYTUNE 3が見やすくこころなしか明るい気がします。
特にPOLYTUNE 3 MINIが優れているのは精度の高さです。
±0.5セントの精度のクロマチックモードと、±0.02セントの精度のストロボモードを切り替えることができ、精度だけならストロボモードの場合ミニサイズのペダルチューナーで最強と呼べる性能をもつSonic Research ST-300 miniに並びます。
反応性の速さはSonic Research ST-300 miniに軍配が上がります。
ST-300 miniは指が弦に触れた途端チューナーが反応するのに対して、POLYTUNE 3 MINIは音が出た瞬間に反応する感じです。(あくまでイメージです。)
とはいえPOLYTUNE 3 MINIも十分速いものになっています。
また、両方ともトゥルーバイパスでのバイパス音を比較してみるとST-300 miniな方が音質が良い気がします。
ですが、Sonic Research ST-300 miniが約2万円なのに対して、POLYTUNE 3 MINIやNOIRは約1万円とお手頃価格になっています。
この価格差でPOLYTUNE 3 MINIにはバッファーもついていることを考えるととてもお買い得なのではないでしょうか。
ギタリストにはもちろん、ベーシストにもおすすめのチューナーとなっています。
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