今回レビューするものはベース用シンセサイザーとなるpandaMidi Solutions Future Impact I. です。
主な仕様として
コントロール:Input Level・Parameter・Output Level・Edit/Bank
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:70mA
重量:610g
サイズ:W125mm x D155mm x H65mm
トゥルーバイパス
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、プレミアが付いているAKAI Deep Impact SB1の後継機種ということもあり、音の太さや反応性、プリセットのセンスの良さは流石といえます。
クラシックなシンセサイザーサウンドはもちろんのこと、えげつなくエグいシンセベースもこなせてしまい、99種類の内蔵プログラムの他にもPCを使うことで自分だけの音を作り込めるので音作りの幅は想像を超える広さです。
また、オクターバーやコーラスなどの単体としてのエフェクトを有しており実質マルチエフェクターとしても使えるではないでしょうか。
ベースシンセペダルとしては反応が最速で音も最も太いと感じ、音色の豊富さや性能の良さは既存のベースシンセペダルの常識を覆してくれました。
ベースの他にも、ギターなど他の楽器でも使用できるようにアップデートされたのでまさにシンセサイザーペダルの決定版です。
シンセに関してはこのペダルで出来ないことはないと思えてしまうほどのクオリティとなっています。
どのシンセペダルを購入するか迷っていたらベーシストがいたら間違いなくFuture Impactをおすすめします。
ParameterコントロールでAttack、Decay、Envelope Depth、Dynamics、Cutoff、Resonance、Balance、Levelといったパラメータを弄ることができます。
Attackはサウンドが変化する時間を調整でき、
Decayはサウンドがサスティーンしている際のDecayタイムを調整でき、
Envelope Depthはサウンドの輪郭の明瞭さを調整でき、
Dynamicsはダイナミクスに対するレスポンスを調整でき、
Cutoffはフィルターの輪郭の明瞭さを調整でき、
Resonanceは音のキャラクターをシャープかスムースに調整でき、
Balanceはベースサウンドとシンセサウンドのバランスを調整でき、
LevelはOutput Levelノブとは別の設定としてアウトプットレベルを調整できます。
この辺りの操作は個人的には難しく感じましたが、プリセットが既に使える音になっているものが多いのであまり気にしなくてもいいかもしれません。
また、今回ご紹介したFuture Impact v1には新型が出ておりpandaMidi Solutions Future Impact v3が発売されています。
v3の新機能として
・フルADSRエンベロープ
・3エフェクトを同時に好きな順序で使用可能
・トラッキングの向上
・10種類のLFOの追加
・インプットとオシレーターレンジの拡張
・4つのFlexiコントローラーによるパワフル、リアルタイム、コントローラブルなモジュレーション
・FlexiコントローラーにLFOとエンベロープをアサイン可能
・ゲート、トリガーモードで独立したポルタメント、レガートセッティング
・デチューン/Split/シンセ/EWIモードの追加
・ペダルからコンピューターへのダイレクトプログラムバックアップ
・新たなデフォルトサウンドセットを収録
など多様なアップデートがされているため今買うなら新型がおすすめです。
このペダルは何でもできるからこそ持て余してしまう方が多いですが、それくらい万能だという裏付けになっているのではないでしょうか。
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