今回レビューするものはギター用ブースターとなるD.A-Project D.A-Booster nanoです。
主な仕様として
コントロール:Level
電源:DC9Vセンターマイナス
サイズ:W89mm x D35mm x H30.1mm
アナログエフェクター
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、基本のサウンドはそのままに艶や倍音が加わり太さを感じられつつ音抜けが良くなります。
レンジが広がり、音の立ち上がりが速くなったような印象です。
よく言われることですがまさに音が元気になり、情報量が増加するイメージです。
コントロールが1つしかありませんが、クリーンブースターとしてのレベルが高く、原音から最大11倍の増幅が可能で、あまり歪むことなく音を変えずにそのまま持ち上げてくれるため余計なセッティングをしなくて済むというメリットに変わっています。
D.A-Booster nanoは同社のD.A-Project D.A-Boosterを常時ONでしか使えないようにしつつ省スペースかを図ったペダルです。
D.A-Boosterとの違いは、オンオフを切り替えるフットスイッチが取り外されていることとその分サイズがコンパクトになっていることだけで、音の違いはほぼありません。
このペダルはギターだけではなく、ベースにももちろん合います。
コントロールを左に回しきった状態でバッファーとして機能し、コントロールを上げていくとバッファーを残しつつもこのペダルの絶妙なポイントが加わっていきます。
ブースターといえば、Xotic EP Boosterが候補に出る方も多いですが比較してみるとそれぞれの違いがはっきり見えてきます。
D.A-Boosterはローミッドからハイ、プレゼンスがよく出てくるのに対して、
EP Boosterはもう少し下の帯域が出てくるため若干音が丸くなったり篭り気味に感じられます。
D.A-Boosterはより音抜けがよく、EP Boosterはより音が太くなる印象です。
そのせいかD.A-Boosterの方がナチュラル、クリーンで加工感が少なくなっています。
どちらがおすすめかと言われれば、個人的にはEP Boosterが好みでしたが、よりクリーンなブースターを求めている方や高域の抜けを求めている方はD.A-Boosterも良さそうです。
これほどまでのクオリティに達しているブースターならどちらを選んでも問題はなさそうですが…
この筐体のサイズを見てピンと来た方もいらっしゃると思いますが、このペダルはPedaltrain nanoの裏側にピッタリ収まります。
表のエフェクターが置ける面積を消費することなくバッファー/ブースターの役割を追加できる画期的な構造です。
Pedaltrain nanoはボード面積が小さいのでこういった使い方ができるペダルは非常にありがたいです。
カスタマイズでLEDの色やnanoでは不可能ですがトゥルーバイパス/バッファードバイパスの選択もできるのでご自身に合うものをお選びください。