今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるOrganic Sounds Organic Drive "Zeus"です。
主な仕様として
コントロール:Gain・Tone・Volume
電源:DC9Vセンターマイナス
重量:650g
サイズ:W93mm x D101mm x H59mm
バッファードバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、ナチュラルに深く歪むのが特徴的でヘッドルームの広さやミッドが出てくるというか全体が押し出される感覚があり、使いやすいペダルだと感じました。
全体的に軽くざらっとしている質感ですが、そこに滑らかさや透明感があります。
そうした粗さがありつつも密度もあるサウンドで、なんというかヴィンテージの空気感があり、このブランド独特の雰囲気を味わうことができるのではないでしょうか。
クリーンやクランチからディストーションくらいまでの歪み幅があることやボリュームへの追従性も良さから様々な表情を見せてくれます。
どんなゲインのセッティングにしても使える良い音になり、どのゲイン帯でもしっかりとキャラクターのたったサウンドになるチューニングになっています。
ゲインを抑えた場合はクリーンブースターとなり機材のキャラクターも邪魔することなく、ちょうどいいくらいのコンプ感と煌びやかな艶感が加わります。
クランチセッティングでは、ギターやベースのはっきり粒だったアタック音は保持したまま楽器の美味しい成分だけが歪むため、深く歪んでもブーミーになることはありません。
ローゲインだとプリアンプ的に使えるナチュラルなサウンドで、ゲインを上げていってもスピード感を損なうことなく芯のある太いドライブが得られます。
この太さがベースでも合う理由でしょうか。
ハイゲインにしても他の機材のサウンドの芯が失われないバランスになっているのでピーキーすぎることなく、扱いやすいペダルとなっています。
ZeusはOrganic Sounds Organic Drive "Ares"とOrganic Sounds Organic Drive "Hydra"の良いとこ取りをしたペダルで、ナチュラルなまま深く歪むという2つの要素が共存しています。
その2機種に比べて低域が出ないそうですが、ローがスカスカということはなくベースでも問題なく使えます。
Zeusはあえてバッファードバイパスで設計されています。
前作のHydraとAresのバッファーと比較するとZeusのものの味付けは少し落ち着いていて、ナチュラルかつ奥行きがあってヴィンテージライクなバッファーとなっています。
音はもちろんのこと、ずっしりと重い筐体とその色味もいい感じなのでおすすめです。
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