今回レビューするものはギター用クリーンブースター、オーバードライブとなるBONDI EFFECTS Del Mar Overdriveです。
主な仕様として
コントロール:LEVEL・GAIN・BASS・TREBLE・GAIN VOICING SWITCH
電源:DC9Vセンターマイナス
サイズ:W75mm x D120mm x H60mm
バッファードバイパス
アナログエフェクター
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、艶感や張り、立体感があるハイエンドのエフェクターらしさがあるにも関わらず弾きやすいエフェクターとなっています。
歪みの質感としてはクラシックでオーソドックスな普通というか王道なものですが、クセが少ないというべきなのか…とにかく音の伸びや倍音の響きなどが優秀で、優等生なペダルです。
攻守ともに優れたバランスの良いエフェクターで音が硬すぎず、柔らかすぎず丁度いい塩梅(気持ちソフト寄り…?)となっています。
歪ませても原音が無くならず、クリアなためクリーンのニュアンスがハッキリしており、良いギターをもっと良くしてくれそうな雰囲気を感じさせます。
このペダルはクリアさの中にも暖かくてファットなサウンドが存在しており、そしてピッキングへの追従性も良いという欲張りな性能です。
この個体はオリジナルのリマスター版、リイシューとなっており、オリジナル共々Tubescreamer(チューブスクリーマー)とBlues Breakerの良いとこ取りをしたかのようなペダルになっています。
オリジナルからの大きな変更点として内部昇圧が27Vになったことで、ヘッドルームやダイナミクスが広がり、より透明感を増し、よりスムースになりました。
パーツなども変更されていることで、音に違いが出ていますがどっちが良い悪いではなく、単に好みの違いだと思います。
全体的な印象としてはリイシューの方が綺麗めになりました。
ローゲインオーバードライブとしては完成度が非常に高く、ベストオブオーバードライブと言えるのではないでしょうか。
ベースでもGAINを控えめにすれば、クリアでソフトな歪み、ブースターとして使用できます。
昇圧によりヘッドルームが広いことやクリアさ、クリーンミックスされるということもありベースでも案外使えてしまいます。
BASSはローを強めに持ち上げてくれるので少しブーストすれば十分ローが出てきます。
GAIN VOICING SWITCHは上側にするとコンプ感のあるミドルが出てくるパワプルなチューブアンプのようなサウンドで、
下側にすると比較的フラットで煌びやかやナチュラルでオープンなサウンドとなっています。
EQは12時を中心に±15dBブースト/カット出来ます。
このクリーンブースターやオーバードライブとして使用するサウンドや、それらを混ぜたサウンドを求める方には圧倒的にオススメできるペダルです。
価格さえもう少し安ければ、オーバードライブの定番として定着していたかもしれないほどの可能性を感じます。
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