今回レビューするものはEQ、トーンプロセッサーとなるShigemori PRETONEです。
主な仕様として
コントロール:Low range・VOLUME・High range
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:50mA
重量:308g
サイズ:W60mm x D110mm x H50mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
となっています。
使用してみた感想としましては、全てのノブを12時にして繋ぐだけで反応性が良くなりつつ、いわゆるShigemoriらしい音、何というかハイファイさが付加されます。
ここからはPRETONE(プリトーン)についての効果ですが音が太くなりつつ軽いコンプ感や艶を出し、プリッ、ブリッとした押し出し感のある独自のサウンドになります。
ローミッドの押し出し感やミッド周辺が膨らみつつ穏やかになることで全体的な音の硬さを和らげることもでき、ミドル周辺が立体的に変化します。
また、太さや輪郭を変化させることができ、美味しい帯域を効果的に選択することができるでしょう。
クリーンサウンドが良くなければ歪ませても良くなりにくいので、クリーンの状態で既にいい音と感じるものを作っておくことが大切だと考えているのでこのペダルはそういった意味では重宝するのではないでしょうか。
ギターに使うことも想定されており、ベース用エフェクターという括りに限定されるというわけでありませんが特にローレンジはベースに適している感覚があります。
厚みを出すことができ、全体的に引き締まったような印象を受けます。だからといって高域が耳につくこともない良い塩梅となっています。
鳴りを抑えマイルドにしたい時や、逆にもっと抜けてくるサウンドにしたい時にも使えるため、ここぞという時のワンポイントで使用することもできます。
Low rangeとHigh rangeをどちらも内側に回すとミドルが強調され、外側に回すとドンシャリ気味になります。これらによりその場に適した補正や色付けが可能となります。
PRETONEとコンプさえあれば足元が完結してしまうという方も少なくないのではないでしょうか。
自分でアンプを持ち運べる方ばかりではないので現場においてあるものを使うしかありません。そこでは消耗してしまっているアンプに当たってしまうと理想の音作りがうまくいかないことがあります。
そういった時に、アンプの補正として効果的に利用することができます。
また、ベース本体の補正にも使うことができ、本体切り替え時に音質の傾向を近づけることもできます。
バッファーやミッドブースター、プリアンプやEQ的な役割を果たすこのペダルは手放せないものになると思います。
ちなみに
との組み合わせが評判が良く、各地で推奨されています。
個人的にはTECH21 SansAmp BASS DRIVER DIとも相性が良いと感じ、PRETONEの豊かなミドルとサンズアンプの単体では扱いにくいドンシャリなパリパリッとしたサウンドが相まって使いやすいものとなります。
デメリットとしては他ペダルと比べると音量がそこまで上がらないことと、帯域を狭めてしまうためどこをブースト/カットするかしっかり考えないと組み合わせ次第では残念なことになりかねないことです。
繋ぐだけで良い音にはなりやすいですがノブの外見にとらわれず、耳で判断する必要がありますのでご注意ください。今あるものに対して+αで補えるこのペダル、是非お試しください。
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