今回レビューするものはベース用プリアンプとなるMXR M80 Bass D.I.+です。
主な仕様として
コントロール:CLEAN VOLUME・VOLUME・BLEND・TRIGGER・GAIN・COLOR・GATE・PHANTOM/GROUND・BASS・MID・TREBLE
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:9mA
重量:1375g
サイズ:W127mm x D95.2mm x H38.1mm
バッファードバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
Products - Electronics - MXR - Dunlop
使用してみた感想としましては、派手めな歪みサウンドが特徴的です。
比較的ナチュラルなEQを持ったクリーンサウンドに歪みサウンドを付け足すことができ、プリアンプとしても歪みとしても扱うことができます。
SANSAMP(サンズアンプ)と並んで、ベーシスト必須の二大プリアンプと評されています。
歪みの質感は基本的に粒が荒いジャリっとした派手めなもので、いわゆる冷たさがあります。
オーバードライブというよりはディストーション寄りといえるでしょう。
高域に歪みがよくかかってしまうことで音が軽くなった印象を受けます。なんというかギター向けの歪みサウンドのような感じでしょうか。
ベースアンプのような温かさやツヤといったサウンドではありません。
薄くかけてあげればうまくハマらないこともありませんが、ローゲインで扱うには歪みと原音との分離感を感じてしまい、セッティングが難しいペダルだと感じました。
歪むか歪まないかの微妙なラインを求めるには向いていないペダルです。
GAINやBLENDの調整で突き詰めることは出来ますが、サンズアンプのようにとりあえず全コントロールフラットで気持ちいいとはならないかもしれません。
そのため、歪みに関しては飛び道具的な使い方やたくさん歪ませたいという時に使うのが特に良さそうです。
もちろん、やや歪ませる使い方ができないというわけではありませんが特徴的な歪みなので自身の音楽性に合うか一度試してみるのが良さそうです。
歪みに関しては万能とは言えませんが、刺さる人にはよく刺さるのではないでしょうか。
価格も現在では高騰していっているベース用プリアンプの中では比較的お手頃ですので、とりあえず試しに買ってみるのもいいかもしれません。
セッティングが難しいとはいえサンズアンプよりも音作りの幅が広く、どちらを選ぶかは悩みどころです。
COLORスイッチを押すことで、クリーンサウンドでも簡単にドンシャリサウンドを得ることができます。
多くの方が持つM80のイメージといえば、このスイッチを押したサウンドではないでしょうか。
EQの周波数はBASSが60Hzで±18dB、MIDが850Hzで±10dB、TREBLEが4kHzで±12dBとなっています。
また、BLENDを上げることで相対的にドンシャリだったサウンドにミドルが足されていくといった性質があるため音作りの幅は広くなっています。
余談ですが、COLORスイッチを押したり、DISTORTIONにチャンネルを変えても位相反転はしないそうです。
見た目のサイズ感からはわからないほど重量があります。
限定カラーのものは、重量が軽いものがあるのでそちらを検討してみるのも良さそうです。
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