今回レビューするものはベース用オーバードライブとなるAnimals Pedal 霙です。
主な仕様として
コントロール:音の大きさ・歪みの具合・調
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:4mA
重量:376g
サイズ:W65mm x D110mm x H50mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、このペダルの元がTS系らしい歪み、特にTS808をモチーフにしていることもありローからローミッドが強調されとてもベースらしいサウンドになっています。
ローゲインから割と歪むというか飽和感が強くなるまでが早く、オーバードライブのゲイン量とはいえゲインを上げていくとファズ感っぽい粗さや質感が随所に感じられ、使いやすくもありながら個性的なペダルという印象です。
どこかクラシックなアンプらしさも感じられます。
ピッキングニュアンスをしっかり反映してくれるおかげでクリーンサウンドとオーバードライブを手元で切り替えることができます。
音が太く、ベースの芯が強く残っていることで音が埋もれすぎてしまうこともありません。
このペダルは5/20 21:00-23:59の3時間限定販売となっていました。
それだけなら良くある受注限定生産なのですが、その商品説明文には音についての説明はなくいわゆるジャケ買いするしかないというなかなか鬼畜な状況でした()
分かっていることといえば、製品名と外見、ベース用の歪みであること。
そして説明文に宮沢賢治の「永訣の朝」が引用されているだけでした。
あ み と け
め ぞ ほ ふ
ゆ れ く の
じ が へ う
ゅ ふ ち
っ い に
と て っ
て て
ち お し
て も ま
て ふ
け は
ん わ
じ へ た
ゃ ん く
に し
の
あ
か い
る も
い う
の と
だ よ
これだけで音の想像がつく方がいらっしゃったら恐ろしいです…
霙(みぞれ)の販売は、エフェクターは音を聞いてから買うという固定観念を覆しました。
ここまでの強気な姿勢はそれほど見た目に自信があるという表れでしょうか。
最近のAnimals Pedalはイラストコラボに力を注いでいることもあり、こうした挑戦を始めたのかもしれません。
こんなことをされたらもう買うしかないないですよね!!!!!!!!
霙はもう買い求めることができませんがAnimals Pedalのベース用ペダルが欲しい、霙の音が欲しいという方は外見を変えただけのAnimals Pedal Surfing Polar Bear Bass OverDrive Mod by BJFをお試しください。
基板にもその記載がある通り、同じ音が出ます。
Animals Pedal SURFING BEAR OVERDRIVEをBJFがベース用にモディファイしており、Animals Pedalから出るベース用歪みペダルを試してみたいという方は多いのではないでしょうか。
Ninevolt Pedals時代のSurfing Bear Overdriveを触ったことがあるのですが、ベースで使用するとギター用歪みペダルということもあり流石に音が軽くなってしまいます。
ですが霙ではそのような心配はなくしっかり低域が出てくれます。
この霙は2色展開されておりAnimals Pedal 霙 "黒(Black)"、Animals Pedal 霙 "白(White)"として展開されています。
どちらも音に違いは恐らくありませんので好きな方を選んで良さそうです(販売終了していますが…)