今回レビューするものはベース用プリアンプとなるEBS Micro Bass 3です。
主な仕様として
コントロール:MASTER・BLEND・LEVEL・MID・TONE・DRIVE・COMP・BASS・MID・TREBLE・GAIN・CHARACTER FILTER・BRI GHT・TYPE・GAIN切替スイッチ
電源:DC9Vセンターマイナス
重量:660g
サイズ:W168mm x D124mm x H53mm
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、EBS MICRO BASS Ⅱの後継機種となっていて、あの多機能さを引き継いだまま更に上を目指したペダルという印象です。
EBSのHD360とFafnerⅡの技術を基に設計されており、そのおかげかEBSらしい濃厚で太い音色とタイトさが体感できます。
しつこくなく、むしろハイファイさも感じられるサウンドです。
歪みも真空管アンプライクな太さと柔らかさのあるものとなっています。
EQの効きも良く、またEQをフラットにして繋いでも原音を上質にしてくれますし、ブレンドがあるおかげで音の芯を損なうことなく音作りができることからもプリアンプとしての高い完成度が伺えます。
コントロールが多く、音作りが決まりにくいということ以外の欠点はないかもしれません。
このペダルはクリーンとドライブの2チャンネル仕様で、この2つのチャンネルを切り替えるだけではなく直列か並列、ミックスして使うことができます。
また、ベースを2本使うとそれぞれのチャンネルに接続することも可能となっており、ベースの持ち替えにも最適です。
クリーンチャンネルは白いつまみ、
ドライブチャンネルは黒いつまみで、
グレーのつまみは両方のチャンネルに影響を与えるという風に視覚的にも分かりやすくなっているのが良いですね。
ミュートフットスイッチとチューナー、コンプレッサーもあることでこのペダル1台でボードがまとまる方もいらっしゃるかもしれません。
チューナーは最低限の機能だけですが、普通にチューニングするだけなら問題ないものとなっています。
コンプは掛かりが自然なもので細かなセッティングができないためパコパコに掛かることは難しいですが、普通に音を整えるなら問題はありません。
GAIN切替スイッチはローゲインにするかハイゲインにするか選択でき、
TYPEは歪みのキャラクターを選択でき、DEEPの方がTHINより歪ませた時のローの削れが少ないです。
CHARACTER FILTERはオンにすると低域と高域がブーストされ、中域が落ち着くことでドンシャリ気味になります。
BRIGHTは明瞭さを加えるスイッチで、10kHz辺りをブーストします。
これだけ音を作り込める性能のおかげでスタジオやライブ、外部オーディオ入力やヘッドホン出力を備えていることで宅録や自宅練習など、どんな場面でも最適なペダルとなっています。
全機能を使いこなすことはできないかもしれませんが、これを持っておけば様々なことができて安心できます。
オールインワン、オールマイティなペダルでEBSサウンドが欲しい方にはおすすめな1台です。
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