今回レビューするものはベース用ブースター、オーバードライブ、サチュレーターとなるMARK KENDRICK DESIGN Furnace Bass Driveです。
主な仕様として
コントロール:Volume・Gain
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:6mA
重量:220g
サイズ:W60mm x D112mm x H31mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
使用してみた感想としましては、コントロールがVolumeとGainしかありませんが機能を制限されていることにより音作りに迷うことなくプリセットで良い音が出せるという優秀なペダルとなっています。
ローゲイン枠の歪みエフェクターとして見ると、特にベース用サチュレーターとしてはこれほどまでの完成度のものは他に無いのではないでしょうか。
真空管アンプライクな太さや艶、ロー感の膨らみやハイミッドの抜け感、密度が付与され、倍音が豊かになりつつもベースサウンドの物足りなさやもう一歩感を解消してくれます。
いわゆるフェンダーの音がします。
歪ませたセッティングはあまり好みではありませんでしたが歪むか歪まないかの絶妙な塩梅にすることができ、またレンジも広く、このコンプ感や歪みの質感が苦手な方はいないのではないでしょうか。
このセッティングは歪みというよりブースター的な使い方ですがとても効果的です。
左側のつまみがVolume、右側のつまみがGainとなっています。ゲインブーストは最大+26dBまで可能ですが、GAINを12時より前にしたローゲインの設定が個人的には好みでした。
音圧も増し、あくまでナチュラルで音が前に出てくるのでかけっぱなしでもおすすめです。
対抗馬を挙げるならばShigemori G.O.Tでしょうか。こちらもかけっぱなしのローゲイン枠としてはかなり気に入っています。
いわゆるShigemori特有の音が好みではなかった方やあまり歪ませる必要が無いという方はFurnaceを試してみるのもいいかもしれません。
筐体の塗装や音の個体差があり、オンリーワンのペダルとなっているところも所有欲が満たされるのではないでしょうか。
音の個体差ですが、ローゲインなものから割とブーミーな歪みのものまで割と差があるらしく弾き比べてみるのもいいかもしれません。