今回レビューするものはギター用ワイヤレスとなるPhoenix A8 guitar wireless systemです。
公式サイト
使用してみた感想としましては、激安価格でワイヤレスが手に入るという魅力もさることながら、自宅練習では不満のない音質のクオリティを確保しているコスパに優れた製品という印象です。
ワイヤレスで快適になることで自宅での練習のハードルを下げてくれて、より練習をしやすくなるデバイスなのではないでしょうか。
ワイヤレスが下手したらシールドを買うより安く済んでしまう価格で手に入るということで試さずにはいられません。
実はこの製品、以前も国内で発売されていますがその際には技適を取得しておらず炎上しました。
ですが今回技適をしっかり取ったことで日本でも問題なく使用できる製品になっています。
恐らく前回の製品はAliExpress(アリエク)で販売されているワイヤレスにある程度の加工をして販売しただけでしたが、技適を取得したことでただの輸入物とは一線を画す存在になったのではないでしょうか。
当たり前ではありますが技適を取得したところとアリエクで既にあるOEM品を持ってくるだけではなく、ジャックやパーツ等様々な品質改良を行なっているところは良いですね。
激安価格のワイヤレスということで気になる点がありそうと考える方が多くいらっしゃると思いますので正直な感想を書いていきます。
先ず通信可能距離は30mとなっていますが障害物があると音が途切れる場合も見かけられました。
(これはワイヤレスあるあるなので仕方ありませんが…)
レスポンスが特段悪いということはありませんでした。
竿との相性はあるかもしれませんが、ノイズも自分の環境では特に目立っていません。
もう少し違和感を感じるレベルなのかと思っていたら全然使えそうですね…
ワイヤレスの接続部が固定されており角度を変えることができないため、ギターのジャックの形状によっては差し込めない場合もありますのでご注意ください。
Amazon等の通販で購入すれば返品はできるとはいえ、出来れば避けたいです。
そして1番気になる音質ですが、このような格安、激安価格ということでやはり音質が犠牲になっています。
一昔前のようにこんなの使えないというレベルではありませんが、シールドと比べると明らかにハイ落ちが目にあまります。
というよりもローミッド〜ローがやたら出てくる印象ですかね…
ワイヤレスはその傾向があるとはいえ、近年発売されている高性能ワイヤレスと比較すると差は歴然です。
気になる方はEQなどで補正してあげる必要があるのではないでしょうか。
とはいえ、ワイヤレスを使用したことが無い方やコストパフォーマンスを求める方にはおすすめです。
この値段なので妥協できますし、ちょっと遊ぶくらいの気持ちで買うのがいいかもしれません。
流石にレコーディングやライブで使用する勇気はありませんが自宅で軽く練習する際に使用するのくらいなら十分なスペックだと思います。