今回レビューするものはギター用ファズとなるLemon & Ginger riteです。
主な仕様として
コントロール:Volume・Depth
電源:DC9Vセンタープラス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
Lemon & Ginger – Lemon & Ginger
使用してみた感想としましては、一言でオルタナな音、いい意味でのチープさと攻撃的なサウンドが特徴的なペダルだと感じました。
このエフェクターは、1960年代のMosrite Fuzzriteのゲルマニウムトランジスタバージョンを再現したということで胸熱な1台となっています。
その理由としては、ゲルマニウム搭載機に関しては初期でしか発売されておらず、現在市場で見かけるのはほとんどシリコントランジスタの方だからです。
(ゲルマニウム版は250台くらいのロットしかないとか…)
それらでさえ、10万円は超える価格で取引されている現状ですから、こういった希少なペダルのクローンは大きな存在意義があると思われます。
オリジナルを触ったことはありませんので音を再現できているかは不明ですが、ブチブチっとしたゲート感と太さ、粘りっこさからファズofファズという印象を受けますね。
Red Hot Chili Peppersジョン・フルシアンテのあの時期のサウンドを求めるギタリストはぜひお試しあれ。
ギターではもちろんのこと、ベースで使用してもいい感じです。
特徴的な高域なため、一見合わなさそうですが低域もしっかりあります。
和音だとピーキーすぎる時があるので単音のベースの方が相性がいいのでは(?)
同社からはベース用ファズ「だいだらぼっち」も発売されていますのでそちらも早く試してみたいところです。
回路はファズらしく単純ですが、パーツがいかにもな雰囲気を出していてこれだけでいい音が想像できますね。
筐体の塗装もヴィンテージ感あって音色にフィットしていて良きです。
これなんていう塗装方法なんですかね…
ヴィンテージパーツを使う宿命ではありますが、このペダルはすでに生産終了しています。
モズライトのファズライトのゲルマニウムトランジスタバージョンを再現しているクローンペダルはあまり見かけないので、もし本ペダルを見かけましたら試し弾きしてみてください。
ゲルマニウムトランジスタを使用しているため室温に左右されること、また電源がセンタープラスのため若干の扱いにくさはありますが、ファズフリークなら買って損はしないと思います。
まあもう売ってないんですけどね。
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