今回レビューするものはギター用ディストーションとなるPro Co RAT 2 WHITE“IKEBE 40th Anniversary”です。
主な仕様として
コントロール:DISTORTION・FILTER・VOLUME
電源:DC9Vセンターマイナス
重量:800g
サイズ:W73mm x D103.2mm x H79.4mm
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、メインはディストーションの歪でありながらファズらしさも感じられる唯一無二のかっこいい音が出るペダルだと感じました。
ほぼ鈍器と言って差し支えないほどの重量の筐体から連想するそのままの音がでてくれます。
歪みの暴れ具合と生々しさがたまらないです。
ディストーションとファズの中間のような荒々しい歪みで、歪んでもミッドがよく出るため音の太さがあるのがいいですね。
歪みの幅も広く、オーバードライブからファズ手前くらいまでは歪みます。
ギターで使用した場合、名機なのはもちろんのことですがベースでもその個性的なサウンドを発揮してくれます。
ベース用にアレンジしたRAT風のペダルが出ていることから容易に推測できましたが、オリジナルでも最高でした。
ベースの場合はメインの歪みというよりはどうしても飛び道具的な扱いになるとは思いますがとにかくかっこいい音が出せるので人気の理由がわかります。
RATひとつを商売道具にする理由もあわせてわかります。
このペダルはイケベ楽器店40周年記念特別モデルの白ラットです。
RATはバージョンやモデルで音が違うと言われています。
このペダルに関してはおそらく現行のものと変わりないかと。
現行は一番しょっぱい音と言われがちですが十分素敵な音がします。
セッティングでさまざまな音色を見せてくれますが、RATを使用する意味としてぐしゃぐしゃに歪ませた状態であるべきという持論があります。
そのため、個人的にはかなり歪ませて攻撃的なサウンドをバンドアンサンブルに加えたい時に活躍するペダルだと思いました。
音の重心が腰高になりすぎないのも使いやすくていいですね。
重い筐体、個性的な歪み、ジャンルを選ぶ音色と万人に受け入れられるサウンドではないかもしれません。
ですが、ロックギターに憧れたあの頃を思い出させてくれるようなこの歪みがたまらなく恋しくなる時もあるのではないでしょうか。
定番のエフェクターではありますので、他人と被るのが嫌だという方は今回ご紹介した白色の限定色の他に、赤色や黄色などもでていますのでそちらをお求めください。