今回レビューするものはベース用コーラス、フランジャー、ピッチモジュレーションとなるEBS UniChorusです。
主な仕様として
コントロール:DEPTH・MODE・RATE
電源:DC9Vセンターマイナス
重量:423g
サイズ:W70mm x D115mm x H35mm
※バッファードバイパス
アナログ
9V電池内蔵可能
となっています。
使用してみた感想としましては、低域が綺麗にかかりつつもしっかりとエフェクトがまとわりついてきます。このえぐくかかる感覚が人気の理由なのではないでしょうか。
ベース用と謳われていない、つまりギター用コーラスペダルは低音が著しく無くなってしまうことが多く悩みの種ですがこのペダルに至ってはそのようなことはありません。
ベース用のおかげか音が太くなり、エフェクトがしっかりとかかっていることがわかると思います。
Low-Cutがついていないので多少の使いにくさはありますが、このわかりやすさには変えられないものだと思います。
揺れをあげても音程がそこまでブレることもなく、まさにコーラスの決定版といってもいいのではないでしょうか。各ノブを振り切れば飛び道具的にも使うことが可能です。
アナログ回路なので当たり前ではあるのですがこれぞアナログコーラスと言えるようなあたたかさを感じることができます。
音量が大幅に変わることはありません。
注意点としてはノイズが前段にあると持ち上がってしまいます。
表面に出ているコントロールの他に、裏蓋を外してアクセスできる内部トリマーがあり原音とのエフェクトミックスが出来ます。
DEPTHノブはモジュレーションの深さをコントロールでき、
RATEノブはモジュレーションの速さをコントロールできます。
コーラスの他にもフランジャーとピッチモジュレーションへの切り替えができ、その汎用性とクオリティは非常に高いものです。
FLANGER フランジャーは原音に遅れてきた信号を加えることでジェットサウンドが得られます。
P.M. ピッチモジュレーションは原音にピッチをずらした音を加えることで独特のヴィブラート効果が得られます。
CHORUS コーラスは複数の音源がなっているような効果が得られます。
上記の主な仕様としてのところでバッファードバイパスと書いていますがUniChorus Studio Edition (SE)になる前にもマイナーチェンジされており、LEDが消灯時に白色、透明に見えるものでフットスイッチのすぐ下にTRUE BYPASSと白文字で書かれているものがトゥルーバイパス仕様となっています。
そのため私の所有している個体は画像で分かる通りLEDが消灯時に赤色、TRUE BYPASS表記もありませんのでバッファードバイパス仕様となっています。
余談とはなりますが凛として時雨のベーシスト345氏がunichorusを導入していることで有名ですが、バッファードバイパス仕様のものを使用しているそうです。ボード完コピしたい方はぜひこちらを…。
トゥルーバイパス仕様を購入・導入を考えている方はスイッチャーに入れて使用する場合は気にならないと思いますが、直列に繋ぐ場合はトゥルーバイパス仕様の性質上、フットスイッチを踏んでオンにする時にポップノイズが発生してしまいますのでご注意ください。
直列に繋ぎたいけどポップノイズが入ってしまうのも嫌だということはバッファードバイパス仕様のものか現行のUniChorus Studio Edition (SE)がリレー式トゥルーバイパスになりある程度改善されているのでそちらをおすすめします。
ついでですがUniChorus Studio Editionは電源が9V〜12Vに対応しており、ヘッドルームが広くなっていると推測されるので音質の違いを比較してみるのもいいかもしれません。(個人的にはSEは外見と質感が旧バージョンに比べて好みではないので悩みどころです)