今回レビューするものはベース用プリアンプとなるTECH21 SansAmp BASS DRIVER DI ver.2 (Vermilion)です。
主な仕様として
コントロール:LEVEL・BLEND・TREBLE・PRESENCE・DRIVE・MID・BASS・PHANTOM & GROUND CONNECT・OUT -10dB 1/4"・-20dB XLR・SHIFT 500/1000Hz(ミッドシフト)・SHIFT 40/80Hz(ベースシフト)
電源:DC9Vセンターマイナス ファンタム電源
消費電流:最低100mA(?)
重量:389g
サイズ:W95mm x D50mm x H120mm
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
TECH21 SANSAMP BASS DRIVER DI V2 Vermilion| イケベ楽器店
使用してみた感想としましては、はっきり実感できるほどの個体差があり、全体的にサンズアンプらしさのある味付けが薄くなり、すっきりとした印象を受けました。
旧型のサンズアンプと赤サンズとの比較で出てきた違いとは異なった変化をしています。
サンズアンプベードラは個体差があることで有名ですが、通常版のサンズアンプV2と比べるとこの赤サンズV2にもやはりありました。
通常版のサンズアンプV2と比べ、ハイミッド辺りが前に出てくるため、はっきりとした印象を受けます。
ローがすっきりしていたり、重心が僅かに高くなっていることで通常版の篭った印象がある程度改善されています。
そのため、いわゆるサンズアンプらしさが軽減されています。
サンズアンプが苦手という方が克服できるレベルの軽減ではありませんが、大きな変化だと感じます。
より万人受けしやすくなったのではないでしょうか。
あの独特な太さや重厚感を重視する方は、通常版のサンズアンプV2やバージョンアップ前のサンズアンプが良さそうです。
とはいってもサンズアンプらしさは残っており、サンズアンプ好きからしても十分納得のいくクオリティだと思います。
太さや荒々しさ、音圧感を求めるなら通常版のサンズアンプV2を、より扱いやすいエフェクターとしてサンズアンプを求めるなら赤サンズV2といったところでしょうか。
単純に見た目が好みな方を選ぶのも良さそうです。
また、前回の赤サンズは赤筐体に赤色LEDの組み合わせで視認性がそこまで高くありませんでしたが赤サンズV2では白色LEDに変更されており、これによって見やすくなり、より扱いやすいものになっています。
この変化は出回っているサンズアンプV2とフットスイッチが違っているから音が違うという説があります。
ですが、サンズアンプV2にもフットスイッチが2種類あり、よくあるしっかりと頭が出ているタイプと今回のようなタイプがあります。
赤サンズV2に使用されているフットスイッチがこの後者のタイプなのですが、この仕様のものと同じものかどうかは怪しいところがあります。(要検証)
恐らく中身のパーツも変わっているのかもしれません。
赤サンズV2同士にも若干の個体差があるらしく、弾き比べてみるのもいいかもしれません。