あさぎベーススタジオ

もはやベース用エフェクターの備忘録

strymonのパワーサプライの違いや比較(Ojai,Ojai R30,Zuma,Zuma R300)

高品質なパワーサプライを探している方におすすめなstrymonですが、種類が豊富で何を選んで良いか悩むと思いますのでまとめてみました。

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音がクリアでパワフルになりつつも、電源由来のノイズを感じさせないstrymon(ストライモン)のパワーサプライを使ってエフェクターの性能を引き出しましょう!

 

 

 

 

全機種共通

高電流出力は独立した安定化回路とカスタムトランスで形成されています。

また、2ステージのネットワークを採用し、プリ安定化出力、オプトカプラー・アイソレート回路、マルチステージ・フィルタリングによって、供給電源はエフェクターの最大ダイナミックレンジを引き出します。

これらの機能によってしっかりとアイソレートされており、アナログとデジタルのエフェクターを混ぜてもそれが原因のノイズは発生しません。

また、驚くほどローノイズです。様々なメーカーがローノイズという謳い文句を掲げていますが本当のノイズの無さはstrymonで実感することができます。

 

出力端子数(電源供給口数)

Ojaiは

9VDC ×5 500mA

計5口

 

Ojai  R30は

9VDC ×3 500mA
9V、12V、18VDC 切り替え可能出力(12V出力=375mA、18V出力=250mA)×2

計5口

 

Zumaは

9VDC ×7 500mA
9V、12V、18VDC 切り替え可能出力(12V出力=375mA、18V出力=250mA)×2

計9口

 

Zuma R300は

9VDC ×4 500mA(最大36Wトータル出力)
9V、12V、18VDC 切り替え可能出力(12V出力=375mA、18V出力=250mA)×1

計5口

 

このパワーサプライ全てに24V出力がついており、出力端子数が不足した場合でも拡張セットを買うことでリンクが可能で増やすことができます。

 

Ojaiシリーズから拡張できる電源アダプターが付属しないパワーサプライが出ています。

この拡張セットにはキット間を繋ぐ24Vケーブルが付属します。

 

Ojai エクスパンション・キット(Ojai-X)

Ojai R30 エクスパンション・キット(OR30-X)

この2つは電源アダプターが付属しないだけで性能はそれぞれのものと同じです。

電源アダプターが無い分、約2000円ほど安いので2台目以降の同じstrymonはこちらでもいいかもしれません。

 

 

サイズと重量

Ojaiのサイズは81mm(幅)×58mm(縦)×33mm(高)※突起部含む 重量は133g

 

Ojai R30のサイズは130mm(幅)×58mm(縦)×29mm(高)※突起部含む 重量は171g

 

Zumaのサイズは173mm(幅)×84mm(縦)×46mm(高)※突起部含む 重量は680g

 

Zuma R300のサイズは184mm(幅)×88mm(縦)×30mm(高)※突起部含む 重量は400g

 

 

サイズを小さい順で並べると

Ojai < Ojai  R30 < Zuma  R300 < Zuma

となります。

Ojaiは流石のコンパクトさとなっています。

 

Ojai R30とZuma R300はその薄さのおかげでPedaltrain nanoの裏側に仕込むことができます。

(OjaiもPedaltrain nanoを少しボードを底上げすれば入れられるようです。)

 

電源周りの違い

OjaiシリーズよりもZumaシリーズの方が電源アダプター、ケーブルがすっきりしているのもいいですね。

Ojaiシリーズは電源アダプターと電源ケーブルがセットになっていますが、Zumaシリーズは電源ケーブルだけで動作します。

 

Ojai用↓

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Zuma R300用↓

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パワーサプライ本体に直接電源ケーブルを挿せるおかげがZumaシリーズの方が電源の質の良さというか電源による音質向上を感じられます。

Ojai R30とZuma R300を比べてみると9V、12V、18V切り替え可能出力端子が少ないにも関わらず、Zuma R300の方が価格が高く、内部の性能差があります。

 

現状、Zumaは日本では販売されていないため海外現地で購入するか個人輸入するかしかありません。

そう考えると、日本国内ではstrymonのパワーサプライの中でもより質の良いものを選ぶとしたらZuma  R300が1番良いのかもしれません。

 

12Vや18Vを何個使うかでも選択が変わってくるため、最適なものをお選びください。

出力端子が足りないという場合には、拡張することができるのであまり深く考えなくても良さそうです。

ちなみにですが、Ojai電源ユニットは最大24VDC/1A(max 2.4A)ですがZuma R300の本体内電源部はmax 3.0A出力できます。

 

Zuma R300は整流部(AC→DC24VDC出力)の設計もstrymonとなっていて、一般電源より高周波ノイズレベルが抑えられています。メタルシャーシを採用しており、ノイズの侵入を抑えています。Ojaiはコンピューター電源のようなプラスチックボックスでDC部とは別にエフェクターボードに取り付ける必要があります。(電源アダプターのことを指している?)

strymonはZuma R300の方に自信を持っていることからZumaシリーズの方が音がいいのも頷けます。

 

まとめ 

ポイントを軽くまとめるとこうなります。

 

コンパクトさや値段の安さを求めるならOjai、

 

Pedaltrain nanoの裏側にパワーサプライを入れたい、12Vや18v駆動がしたいならOjai R30かZuma R300、

 

電源の質を求めるならZuma R300かZumaがおすすめです。

 

 

他社のパワーサプライに比べると若干割高な気もしますが、どれを選んでも間違いないクオリティの高さなので本当におすすめです。

パワーサプライはあまり買い換えるものではありませんので値段が少し高くても良いものを初めから買っておくのがいいと思います。