今回レビューするものはギター用ステレオフェイザーとなるARION(アリオン) SPH-1です。
主な仕様として
コントロール:RATE・DEPTH・RESONANCE
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:17mA
重量:300g
サイズ:W73mm x D127mm x H50mm
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、薄くかけるだけではなく強くかけることもできるため、ベースでも物足りないと感じることはなくかなりウネウネしたエグいサウンドを得られます。
音に関しては一般的なフェイザーとは言えそうです。
丸みが付与されつつも爽やかさや暖かさがあり扱いやすいのではないでしょうか。
音にコスパという表現をするのはしっくりきませんがアリオンのフェイザーはコスパがとても良いです。
なんといってもスピード感があるうねりを感じられます。
ギターでもベースでも楽器を選ばずに使えるフェイザーです。
ベースだと波打つフィルターのようにも使用することができ、その存在感は抜群です。
ハイフレットで弾くとエフェクトがかかっているのがわかりやすいとはいえ、ローフレットでもその効果を感じられます。
踏むと音量が上がってしまうためブースターとしてもいいかもしれません()
飛び道具的な使い方をすることが多そうなのでそれはそれでありかもしれないです。
各コントロールですが
RATEはフェイズ効果のスピードをコントロールでき、
DEPTHはフェイズ効果の深さをコントロールでき、
RESONANCEはフィードバックをコントロールすることができます。
PHASEシフトが4段 720°、LFOスピードが6sec〜100msとなっています。
ステレオで使う場合にはOUT2も活用することができますが、通常使用する場合にはOUT1から出してあげれば問題ありません。
バイパス音の音痩せを感じる独特なバッファーがあったり、プラスチック筐体を使用しているなどコストダウンを図るために色々な要素が削られてしまっていますがそれもまた味なのではないでしょうか。
ハイががっつり削れるバッファーなため、良く言えば暖かみのあるサウンドになり、悪く言えば音抜けが良くないサウンドになります。
電源周りでエフェクトの利き方が変わってしまいますのでしっかりと9Vが出るパワーサプライ、または電池を使用してください。
現在新品在庫がなく、凛として時雨のTK氏が使用していることでプレミアがついていますが、チップ化され再販されるようです。
低価格でオンリーワンな音色が手に入るこのペダルはおすすめです。