今回レビューするものはベース用プリアンプとなるTECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V1 前期 初期型です。
主な仕様として
コントロール:LEVEL・BLEND・TREBLE・BASS・DRIVE・PRESENCE
電源:DC9Vセンターマイナス
重量:370g
サイズ:W128mm x D91mm x H54mm
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
サンズアンプの音がしますというのが一番正しいレビューではないでしょうか。書くことを放棄しているように思えますが試奏したことがある方にはこれがかなりしっくりくると思います。
サンズアンプはサンズやベースドライバー、ベードラと呼ばれることが多いみたいです。
個人的には新型のV2よりもこの初期型の方が好みです。全ベーシストはこれを買えくらいの勢いです。
サウンド面に関して詳しくは新型のTECH21 SansAmp BASS DRIVER DI ver.2の方でも書いていますのでこちらもどうぞ。
この時代に長々とサンズアンプベードラのサウンドについてレビューをしても今更感がありますので、この記事では同じサンズアンプでもPHANTOM & GROUND CONNECTがあるスイッチが1つのものとPHANTOM & GROUND CONNECT・OUTPUT(LINE/INST)・XLR(LINE/INST)があるスイッチが3つのものの比較をしてみたいと思います。サンズアンプはこの2つでさえも音が違うと言われているので試してみたいと思います。
TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI ver.2より前のものが初期型や旧型と言われがちですが、ここではスイッチが1つのものをV1 前期 初期型、スイッチが3つのものをV1 後期とします。
初期型は後期型に比べると音が太く、ギャリギャリ感が軽減されていてPRESENCEもマイルドになっています。 なんというかV1 後期型の方が加工感が強くなっています。 どちらともローがよく出てくれますがV1 後期型の方がローの押し出し感が強くなっています。
ローがよく出ているとはいっても、初期型はいわゆる超低音域はあまり出ておらず会場で低音が回りすぎてしまうことを防いでくれています。
あくまで4弦ベース向きなのかもしれません。
初期型はかかり方もより自然で後期型の特徴的な嫌なミドルの膨らみ感がなく、プリアンプとして使うなら初期型と言われているのがよくわかります。
こころなしか反応性もいい気がします。
サンズアンプらしさはありつつも、歪みや高域のピーキーさが抑えられていて扱いやすくなっています。
この違いこそが初期型がサンズアンプ愛好家に選ばれている理由ではないでしょうか。
比較的激しいサンズアンプらしさや歪み加減を求めている方は後期型の方がいいかもしれません。
そういった点でTECH21 SansAmp BASS DRIVER DI Vermilionは後期型に近いような気がします。後期とVermilionでも音が若干違いますが…
また、初期型でもフットスイッチが六角ナットではなく丸いタイプのものもありますのでそちらも比べてみてください。
同じ外見のものでもパーツを変えていたりして個体差があるそうなので好みのものが出るまでサンズアンプガチャをしてもいいかもしれません。
サウンドハウスでTECH21 ( テック21 ) / Sansamp サンズアンプ/Bass Driver DI V2の価格を見る