今回レビューするものは音質チューニング用動吸振器となるREQST R-Pad(レゾナンスパッドスタビライザー)です。
主な仕様として
重量:9g
サイズ:W68mm x D68mm x H6mm
となっています。
公式サイト
みなさんが好きなオカルトシリーズが再び始まりました。
このオカルトシリーズ、過去に取り上げた事例を挙げると
・中身が配線材/セラミックしかないペダル
・磁力を取り除く(消磁器)
・筐体で音が変わる(アルミ/ブラス他)
・電源、その周りで音が変わる
オカルトといいつつも基本的には音は変わります。(音を変えないのは難しいため)
そりゃ信号の間にパーツを入れれば何らかの変化はあって然るべきだと思います。
そんな中、既存のものに一切手を加えることなく機器に置くだけで10倍の音質向上を目指したアイテムが発売されました。
それが今回ご紹介するREQST(レクスト) R-Pad です。
この製品については電源ブレーカーボックスの上に置くだけでも効果があるという公式の案内を見て興味を持ちました。
音色というものに関しては、良い音にしたいというアーティストの欲は尽きず、また音に正解というものはないためどこまでもこだわることができてしまいます。
見た目から察する通り、本革のパッドの内側に制振焼物が組み込まれているだけのアイテムです。
これをオーディオ機器などに設置することで、「濃厚でパワフル、そして演奏者の感情表現を生々しく再現するグレードアップ効果が得られる」との説明。
音楽に不要な微振動を制振することで音質向上を狙っているとのことで、つまり奥だけで音が良くなるという製品です。
そんな魔法のアイテムがあっていいのか。半信半疑で購入いたしました。
悔しいかな、振動を制振することで音が変わるというのは理解できるような気がします。
というのも、ベースの話になりますが本体の重量が重いほど低域が出ますし、演奏者の体格がいいと重低音がよく出るというのが実体験としてあるからです。
これは制振というよりも、上記の筐体の違いと同じ類だと言われればそこまでですが、試してみる価値があると思いました。
論より証拠。
有名ベーシストと同じ運用で、楽器側から最上流のコンプレッサーペダルの上に置いて試してみましょう!!!!!
うおおおおおおおおいくぞおおおおおお!!!!!!!!!!
その結果はこちら!!!!!!!!!!!!!!↓
効果は分かりませんでした
待て待て。
慌てた私は急いで説明書を見返す。
ふむふむ…本製品は置いた直後から効果があるとはいえ、最高音質に達するまでには15分くらいの時間経過が必要とのこと。
なるほど…使い方を間違えていただけかと一安心。
置き直してから15分測り、再度チェック
わからーん!!!!!!!!!
エフェクターに置くのが間違っていたのかなとDIやそれこそ電源ブレーカーボックスも試してみましたが、私の環境では音の違いは感じられませんでした。
私の耳では音の変化を捉えられないのか、それとも置くポイントが違うのか、そもそもこの製品を使うに値しない環境なのかは分かりませんが、理想的な場所で試してみたいものです。
「外すと音が平面的な薄っぺらい感じになり、置くと立体的で厚みのある音に変化。」
「確実に同じ音量でも音や迫力が増しました。音の表現力も同時に向上。」
「音の傾向はそのままに音質だけが向上し、音の勢いが段違いで良くなり濃密に、低音の張りも素晴らしく良くなる。」
こういったレビューがあったため、期待し過ぎていたのも事実です。
いつか違いの分かるベーシストになりたいものです。
我こそはという方、ぜひお試しください。
今回はこれだけでは終わらず、同社の他製品も試してみました。
続いてレビューするものは楽器用レゾナンス・パッド・スタビライザーとなるREQST R-Pad-ezです。
主な仕様として
重量:5g
サイズ:W75mm x D24mm x H6mm
となっています。
ええ。懲りずにもう一個買いました。
R-Padが9gなのに対してこちらは約5gほど。
この製品を買った理由としては、小型化されたことでベースのキャビティ内に入れられるということ。
ベースボディの木材がアルダーとアッシュで音が違うのは周知の事実ですが、それは重量に由来するものと考えていましたので、ベース本体に内蔵させれば流石に変化があると思い立ちました。
これを基にR-Pad-bc(ベースコレクションとのコラボ品)が生まれたんでしょうか。
ezは公式ページにも記載がなかったのでそのコラボを機に廃盤になったものと思われます。
それでいうとbcも生産終了しており、最新版はR-Pad-SSだと推測されます。
R-Padとの違いとしては、「全方向へ均一に制振効果のあるR-Padに対し、小型のR-Pad-ezは制振効果に方向性がある」とのこと。
両製品の「全方向制振の従来R-Padは、機器の天板などでの音質向上、床や天井のルームチューニングに適している。R-Pad-ezは、方向性を活かしたケーブルのプラグなどへの制振で、R-Padとは異なる、新しいグレードアップ効果が楽しめる」とのことなので方向気をつけてセッティングしていきましょう。
これは楽しみだということでまずはベースアンプに繋いでいるシールドに置いて試奏してみる。
これは効果分からず。
アンプの大きさに負けてしまっているのだろうか…
続いてDIとシールドの接合部で試す。
これも変化を感じられず…
やはり本命はベースキャビティ内に入れることだろうか。
JBタイプのパッシブベース内に入れて試してみる。
しっかり本体に密着させた状態。
ん????こ、これは…!?!?!?!?!?!?
変化があるような…?無いような…!?
ほんの、ほんの僅か密度が上がったような気もしないような…
すみません。音の違いが分かるアピールをしたくてカッコつけてしまいました。
確証はありませんがそんな印象を受けました…キャビティ開けたことでなんか弄ったのか環境が変わったのかもしれません。
申し訳ありませんが私レベルではほとんど判断つかなかったです。
まとめとしては、ほとんどの人は効果を認識できないと思いますので無理に買う必要はないと思います。
これだけで約1万円するので新しい弦に張り替えた方がよっぽどお得だと考えます。
ですが、ベースやエフェクター、アンプなどの機材を全てこだわったのにも関わらず、あと一押し何か足りないと感じた場合は試してみてもいいかもしれません。
結局最後は自分自身がどう感じるかなのですから。