今回レビューするものはギター、ベース用リミッターとなるRoger Mayer RM 58 LIMITERです。
主な仕様として
コントロール:ATTACK・RELEASE・THRESHOLD・OUTPUT
電源:専用アダプター(48V DCセンタープラス)
重量:1420g
サイズ:W220mm x D145mm x H58mm
となっています。
公式サイト
Roger Mayer ロジャー・メイヤー Handbuilt in the UK
使用してみた感想としましては、クリーンで音質をあまり変化させることなく音の粒を揃えることができます。
このリミッターの掛かり方がナチュラルで絶妙なものとなっていて、音が速いスムースなトーンが特徴的です。
音が元気になりつつ張りやコシが加わり、ミドル辺りが抜けてくるようになります。
音が太くなりますが低域が削られることもなく、むしろ締まったような印象を受けました。
ヘッドルームが広くクリアなサウンドとなっていて、ダイナミクスを損なうこともありません。
極めてノイズが少ないことからも宅録をするギタリストやベーシストにとっては最適なリミッターと言えるでしょう。
こういうコンプなどのかけっぱなしで使用するものはスタジオクオリティでなければならないと改めて実感しました。
ローが綺麗に出るのですが、低域を抑え込みやすく、ベースの5弦を強く弾いてしまう方には違和感があるかもしれません。
この辺りはしっかりと抑え込んでくれた方が良い場面も多々あるので恐らくそうした狙いの設計になっていると思います。
ゲインリダクションメーターもアナログ感満載で個人的には好みです。
どれくらいリミッターが掛かっているのかを可視化することは必須だと考えているので、ここが後継機種のRoger Mayer RM58M LIMITERやRoger Mayer 615 smoothとの差別化になりそうです。
単純にサイズが大きい方がパーツの制限などもありませんので良い音がしそうな気もしますが…()
デュアルオペレーションモードを搭載しており、入出力端子は+4dBと-10dBとなっています。+4dBはマイクプリアンプやレコーダー、オーディオインターフェイスの間に接続する場合に使用し、
-10dBは楽器とアンプの間のペダルとして接続する場合に使用します。
Attack TimeとRelease Timeは6つのポジションで切り替えが可能です。
ベースでのおすすめセッティングは両方とも4か5となっています。
エフェクトオフでもバッファーを通り、少し角がとれ音が太く倍音豊かになることで繋ぐだけで良い音になります。
このバッファーの質が高く、RM58が支持される理由が分かる気がします。
大きい筐体と価格がネックですが、買う価値は十分あるリミッター/コンプレッサーではないでしょうか。
宅録にはもちろん、ライブの際も重宝します。
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