今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるIbanez NTS “NU TUBESCREAMER”です。
主な仕様として
コントロール:DRIVE・TONE・LEVEL・MIX
電源:DC9-18Vセンターマイナス
消費電流:50mA
重量:580g
サイズ:W71mm x D124mm x H53mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、真空管を再現したパーツを使用していることで独特な太さとマイルドさを手に入れることができます。
中域がざらついた温かみのある歪みを得られ、それが抜けてくる音と合わさることでブースターとして高い完成度になっています。
また、真空管らしさのある高域に掛かるコンプ感が絶妙です。
とはいえ今までのTSと比較するとコンプ感は弱い印象を受けました。
従来のTSと比べて低域が削られにくいので音が太くなりやすいです。
音の密度や音圧感が高いのにも関わらず、ニュアンスをしっかり反映してくれるのは流石の設計です。
MIXが追加されていることで更に音作りの幅が広がっており、そのおかげでベースでも扱いやすいTSになりました。
ただミドルが持ち上がるだけではなく、ファットなまま低域やローミッドがよく出てきます。
ブレンダーに通してあげたほうがより使いやすくなりますがそのままでも十分実用的ではないでしょうか。
Nutubeが光っているのが見えるのもいいですね…
入力に応じてこの光が揺れます。
9Vだけではなく18Vまでも対応しており、レンジの広がりを感じとれます。
Nutubeを使用したエフェクターということで注目を集めていますが、真空管らしいサウンドが確かに出ています。
基本的には従来のTSとは異なったハイファイな傾向のある音なので新しいTS系という見方をした方がいいかもしれません。
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