今回レビューするものはギター用オーバードライブとなるPetla Noa Glitchです。
主な仕様として
コントロール:Volume・Gain・Tone・Lowcut
電源:DC9Vセンターマイナス
サイズ:W62mm x D120mm x H32mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、見た目の青さも合わさり、まさに青春の夏のような音がするトランスペアレント系の歪みといった印象を受けました。
音の輪郭がはっきりしていて、ガラスや洞窟で垂れる水を思わせる爽やかなサウンドながら、倍音感や抜けの良さが特徴的です。
鈴鳴り感というよりはもはや風鈴といって差し支えないでしょうか。
個人的には、エフェクター夏の季語にPetla Noaがなってもおかしくないんじゃないかと思いました(?)
こう感じるのは他のトランスペアレント系と比較して、透明さや煌びやかさの中に夏の日差しのようなウォーム感があることが由来しているのではないでしょうか。
自然な歪みといってもやはりTS系のニュアンスもあります。
ローカットコントロールが常に効いていて、オンオフはできずつまみをどの位置にしても低域が削られるためベース向きというよりはギターでの使用がおすすめです。
(ギター用歪みペダルとして売られているものをベースで使うなという話です。)
とはいってもこのコントロールを左に振り切った場合はなんとか行ける気もしますが…
ギターの場合は音の重心やイメージをガラッと変えることができるので重宝すると思います。
モデルはMarshall Blues Breakerということもあり、透き通るクリアさや煌びやかさが感じられます。
これを作った人は絶対凛として時雨が好きだろ!みたいなペダルですね。
最近でいうとヨルシカあたりのサウンドでしょうか。
コード弾きでも音が潰れなくなるのでアンプであらかた音作り済ませた環境でこのペダルをボードの先頭に置いて、プリアンプ・軽めの歪みとしてずっとかけたくなります。
歪み量はクリーンからクランチを得意としています。
マックスでオーバードライブあたりでしょうか。
現在のところ、GlitchはディスコンになってしまっていますがNoaはまだ残っているため、気になっている方はそちらをお探しください。
まだまだ若手のエフェクタービルダーのブランドということもあり、これからの展開も楽しみにさせてくれるいい出来でした。
この澄んだ音色はみんな好きなサウンドですので一個持っておいても損はしないはずです。
ジャキっとしたブライトさが特徴的である爽やかなこのペダルを手に入れて、もう一度青春を思い出しましょう。