今回レビューするものはマルチエフェクター、プログラマブルスイッチャーとなるBOSS MS-3です。
主な仕様として
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:280mA
重量:1.1kg
サイズ:W275mm x D97mm x H68mm
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、プログラマブルスイッチャーの中にマルチエフェクターが入っていることにより、使い勝手がかなり良いです。
ギター用モデリングだけではなくベース用モデリングも入っているため、エフェクトの切り替えが少ないギタリストやベーシストにおすすめです。
エフェクトのモデリングの質も良く、その質は空間系などを別で用意する必要がないくらいではないでしょうか。
歪みに関してはローゲイン枠は個人的に好みのものはありませんでしたが、MS-3にはループがあるためここに好きな歪みを入れることにより解決します。
ベースで使う場合でしたら歪みとコンプだけはコンパクトエフェクターを別で用意してあげると特に満足のいくボードになるかと思います。
個別にEQをかけることもでき、この使い方こそがプログラマブルスイッチャーとマルチエフェクターが一体化しているMS-3の恩恵を最大限受けれると思います。
Free The ToneのPA-1QGやPA-1QBとプログラマブルスイッチャーを組み合わせて各スイッチでEQの周波数を変更しているというボードをたくさん見ますが、音質の差が多少あるとはいえMS-3は単体でその行為が可能です。これだけでも買う価値があるのではないでしょうか。
また、スイッチャーには珍しく、DC9Vセンターマイナスで駆動できるためアダプターを別途使用することなくパワーサプライが使用できるというのも大きな強みではないでしょうか。
フットスイッチ間隔も問題なく、セッティングの操作性も良く、その使いやすさは流石のBOSSと言ったところです。
スイッチを踏んだ時の音切れが酷いという声が聞こえてきますが、設定によりスイッチを踏んだ時に切り替わるか踏んだ後にそれを離すと切り替わるかを選ぶことができるのでき、音切れが気になるという声があるのは離してから切り替わるモードにしているからなのではと思っています。
このモードを変えることにより音切れを最小限に抑えることができます。結果として音切れは僅かにあると感じるくらいの些細なレベルにまで落ち着きました。
そしてバッファーですがやはりBOSSのバッファーが苦手な方は気になってしまうかもしれません。
これはMS-3より前段に他にバッファーを挟むか、INPUTを避けてL1のRETURNから繋ぐことによりある程度改善されます。
とはいってもBOSSのバッファーが苦手でない方は問題ありません。
ボードをコンパクトにしながらもスイッチャーでボードを操作したい方にぴったりではないでしょうか。特に使用エフェクト数の多くないベーシストにおすすめです。
スイッチャー機能に重きを置いている方は他にも選択肢がありますが、マルチエフェクターも内蔵しているMS-3をぜひご検討ください。
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