あさぎベーススタジオ

もはやベース用エフェクターの備忘録

【レビュー】Inner Bamboo Bass Instrument Bass Preamp II (B-II)

今回レビューするものはベース用プリアンプとなるInner Bamboo Bass Instrument Bass Preamp II (B-II)です。

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主な仕様として

コントロール:LEVEL・BASS・B/FREQ・MID・M/FREQ・TREBLE・T/FREQ・GAIN

電源::DC9V~18Vセンターマイナス 

消費電流:230mA~260mA

重量:630g

サイズ:W170mm × D120mm × H65mm

となっています。

 

公式サイト

Inner Bamboo Bass Instruments

 

使用してみた感想としましては、繋ぐだけで全体的にモチモチしたサウンドになることが特徴的でした。それでいて押し出し感がありつつ芯がある太いサウンドになります。それに強力なドライブ感が絶妙です。

粘りっぽさや甘さ、張りがありつつも抜けてきます。

それでいてノイズレスで、そこからベース音がスッと立ち上がってくるのがありがたいです。

 

ヘッドルームが広いせいか、いわゆるベース用ペダルにありがちな歪み加減はなく、あまり歪まなくとも音が塊になり太くなります。もちろんそれでいてピッキングニュアンスでの強弱もしっかり付けることができます。

確かにサチュレーション感を得られるというほどは歪まず、歪みペダルではなくあくまでプリアンプだということがわかります。

プリアンプというか実質的なアンプヘッドとして使用するのがベストでしょうか。

 

専用電源を必要とせず9Vで動いてくれるところもボードに組み込みやすく、その使いやすさを向上させています。

 

このレビューだけ見ると他にもこういったペダルがあるじゃないかと思われますが、その効果は他ペダルよりも数段階上のクオリティだと思ってくれていいです。

 

そして「パワーアンプを強力にドライブする」というコンセプトのもと作られていて、GAINを50倍まで持ち上げられているようにできています。

これにより特にリターン挿しを行った際にへたったアンプに効果的な影響を与えます。よく言われるのがシャキッとするということですが、その通りで音がパワフルになります。活性化というか本来以上の性能を発揮しているような気がします。

通常通りINPUTに入れてもGAINの良さを感じることができます。

 

単なるプリアンプとして使うのもEQが強力に効くためもちろんいいですが、リターン挿しをするためにはボードの一番後ろに繋ぐ必要があり、その接続順にすることで真価を発揮するのではないでしょうか。この駆動力こそB-Ⅱの一番の特徴だと思います。

個人的にはEQをスルーしてGAINとLEVELだけで使うことが多いくらいです。

 

GAINは一般的な歪み量のコントロールというよりは、回していくごとにモチモチ感や倍音、情報量が増えていき密度が増していくような感覚のものとなっています。

EQも製作者がベーシストであるためか、非常にいいツボを突いています。

 

BASS、MID、TREBLEともにセンターでフラットでそこからブースト/カットできます。

これら3つのEQにそれぞれFREQがついていますが、BASS/FREQとTREBLE/FREQは1〜4で切り替えることができ、MID/FREQは調整幅全部をいじることができます。

 

FREQの周波数ポイントは

BASSは1で30Hz、2で39Hz、3で52Hz、4で70Hz ±20dB

MIDは周波数を260Hz〜4.2KHz ±17dB

TREBLEは1で10KHz、2で13.5KHz、3で15KHz、4で17KHz ±17.5dB〜±21dB

となっています。

 

フットスイッチが2つありますが

右側がMUTEとなっていてLED点灯時にMUTEされます。

左側がEQ PASSとなっていてLED点灯時にEQがオフになりGAINとLEVELだけが有効になります。

バイパススイッチはなく常にB-Ⅱがかかるという仕様になっています。

演奏中に常にLEDが点灯している必要がないという美学を感じます。

 

他にもTUNER OUTがついていてバッファーを通して出力しているためチューナーが発するノイズなどに影響を受けないというところもこだわりを感じます。

 

DC電源ジャックも2つ付いており、他のエフェクター一台に電源を供給することが可能です。

これにより、わざわざパワーサプライを持っていくことなく電源アダプター1つで済みます。

チューナーに繋ぐのもよし、Inner Bamboo U-Ⅱとセットで使用するのもよしといったところでしょうか。

 

鼈甲プレートや金属パネルを使用していたり見た目の高級感もさることながらその音にももちろん値段以上の価値があります。

B-Ⅱはベース用プリアンプの最高峰、終点ともいえるのではないでしょうか。

価格と筐体サイズがネックですがこのクオリティを求めるためには仕方ないと思います。

 

余談になりますが、新しくSUMO STOMP SUMO PREが発売されました。

SUMO PREはInner Bamboo(インナーバンブー)製品と製作者が同じにも関わらず、B-Ⅱと比較するとサイズもコンパクトで価格も抑えられています。

それでいて似た傾向のサウンドや機能を持っています。

もちろん同じ音が出るというわけではないのですが方向性は近いものがあるのではないでしょうか。

廉価版という位置付けではありませんがB-Ⅱに手が届かない方はそちらを検討してみるのもいいかもしれません。