あさぎベーススタジオ

もはやベース用エフェクターの備忘録

【レビュー】strymon blueSky

今回レビューするものはギター用リバーブとなるstrymon blueSkyです。

f:id:asagi_bass:20210724105332j:image

主な仕様として

コントロール:DECAY・MIX・LOW DAMP・PRE-DELAY・HIGH DAMP・MODE・TYPE

電源:DC9Vセンターマイナス

消費電流:250mA

重量:450g

サイズ:W102mm x D117mm x H67mm

トゥルー/バッファードバイパス

デジタルエフェクター

となっています。


公式サイト

Strymon Effects Pedals


使用してみた感想としましては、何か既存のものを目指した音というよりはひたすら綺麗で高品位なリバーブを作り上げたという印象です。

 

音はstrymonのペダルらしく、高域が良く出る上品でレンジの広いサウンドです。

はっきりとしたリバーブですがレンジが広くても音が細くなりすぎることはなく、ハイファイ過ぎもしない塩梅が最高ですね…

 

音のモヤつきがなく、綺麗すぎるせいかデジタルっぽさが逆に出てしまっていますがなんといっても音が良すぎるのでリバーブを買うならこのペダルで間違いなしです。

コントロールの多さから音作りは若干難しいですがストライモンの中でも特にクオリティの高いペダルだと感じます。

とにかくアンビエント系にドンピシャなリバーブです。

 

 

各コントロールの説明ですが、

TYPEではリバーブの種類を変えられます。
このペダルには3種類の異なるリバーブタイプが備わっており、リバーブタイプはplate、room、springの中から選べます。

 

・plate(プレート)はスタジオのビンテージ・プレートを彷彿させるサウンドで、自然なかかりですが豊かで荘厳な音が得られます。

・room(ルーム)はベッドルームからアリーナまでのルーム・リバーブを再現しており、空間の広さの違いを楽しめる残響音が得られます。

・spring(スプリング)はビンテージ・スプリング・リバーブを忠実に再現しています。

LOW DAMPとHIGH DAMPコントロールを弄ることでスプリングの音色や古さを調整でき、文字通りですがバネのような独特な音が手に入ります。

 

MODEではモジュレーションの種類を変えられます。
3種類の異なるリバーブモードが備わっており、リバーブモードはnormal、mod、shimmerの中から選べます。

 

・norm(ノーマル)はいわゆる普通で自然なリバーブが得られます。

・mod(モジュレーション)は荘厳な広がりのあるモジュレーション・サウンドを得られるます。

・shimmer(シマー)はリバーブ音に信号のオクターブ上の音を繰り返し追加した音が得られます。

 

このシマーリバーブがblueSkyの一番の特徴ではないでしょうか。

自然なリバーブとは言えませんが、この幻想的で煌びやかなサウンドは大人気です。

この音が欲しいがためにblueSkyを求める方が多くいます。

 

f:id:asagi_bass:20210723223931j:image

 

Strymonは他にもFlintというリバーブを出しており、こちらはヴィンテージ系のリバーブを得意としています。

それに対してblueSkyは独特なモジュレーションを得意としているため、クリアなリバーブで使いやすくも特徴的でもあるモジュレーションが欲しい方におすすめです。

透明感が欲しいならblueSky、濃厚でクラシック、ビンテージなアンプのリバーブが欲しいならFLINTといったところでしょうか。

 

このペダルはギター用とはなっていますが、ギターだけではなく、キーボードやベースともうまくマッチします。

この透明さがベースと良く合うのでベーシストがリバーブを探しているならこのペダルをおすすめします。

FLINTも魅力的なペダルですが、ベースで使うことを考えるとあまりにもギター向きすぎます。

 

また、上位機種となるstrymon BigSkyが発売されていますが、価格と音のバランスを考えるとblueSkyでも構わないのではないかと考えてしまいます。

ただ、blueSkyでは出せない音もありますのでご注意ください。

そんなにオーバースペックなのは必要ありませんし、ボードのスペースの問題を考えるとblueSkyが最適解かもしれません。

サウンドハウスでSTRYMON ( ストライモン ) / blueSkyの価格を見る

イケベ楽器でstrymon blueSky V2の価格を見る