今回レビューするものはベース用プリアンプとなるDarkglass Electronics MICROTUBES B7K ULTRAです。
主な仕様として
コントロール:MASTER・BLEND・LEVEL・DRIVE・BASS・LO MIDS(250Hz/500Hz/1kHz)・HI MIDS(750Hz/1.5kHz/3kHz)・TREBLE・ATTACK SWITCH・GRUNT SWITCH
電源:DC9Vセンターマイナス
消費電流:30mA
重量:430g
サイズ:W125mm x D96mm x H57mm
となっています。
公式サイト
Darkglass Electronics -国内公式サイト-
使用してみた感想としましては、万能さを持ちつつもそれが原因で音作りが決まらないということはなく、全てフラットでもいい音が出るモンスタープリアンプという印象を受けました。
歪みの質感はダークな冷たさを持ったモダンな感じです。真空管アンプのような歪みの質感ではないものの、これはこれでこの音が嫌いな方はいないのではないかと思うほどです。
ディストーション気味の歪みですが、各EQやスイッチの調節によりサチュレーションすることができるため暖かいオーバードライブサウンドも出すことができます。
モチモチとしたサウンドからギャリギャリなものまで対応できるプリアンプとなっています。
その高いクオリティはピック弾きはもちろん指弾きでも満足いく出来のものとなっています。
どれだけ歪ませてもローが無くならず、ベーシスト目線で作られたペダルと言えるでしょう。
ドライブサウンドだけではなくクリーンでの使い勝手も良く、むしろそっちの使用の方が好みという方も多いのではないでしょうか。
特定のジャンルで使われているイメージが多いですが、オールマイティーに使うことのできるペダルとなっています。
全ベーシストはこれを買えと言いたいくらいの完成度です。
フットスイッチがBYPASSとDISTORTIONの2つあり、これによりEQなどのプリアンプ側の機能だけを使ったり曲中で歪みを混ぜたりなど多様な使い方が可能です。
個人的には歪みを混ぜないクリアな状態のプリアンプとしての使用がかなり好印象でした。
若干ハリが出つつもクリアさが付与されることによりこれだけでも買う価値はあると感じるほどのサウンドです。
歪みもベース単体でも気持ちいいと感じますし、バンドアンサンブルにも馴染みやすいものになっています。
しかしながら搭載されている機能、歪みをあえて使わない音作りにも挑戦してみてください。それだけの可能性を秘めているペダルになっています。
特にB7K ULTRAはMASTERが超優秀で、これがあるだけでかなり音作りの幅が広がっていると感じます。B7KにもMASTERをつけて欲しいくらいの勢いです。
各コントロールですが、
BASSは100Hzを±12dBまでブースト/カットできます。
LO MIDSは250Hz、500Hz、1kHzの中から一つを±12dBまでブースト/カットできます。
HI MIDSは750Hz、1.5kHz、3kHzの中から一つを±12dBまでブースト/カットできます。
TREBLEは5kHzを±12dBまでブースト/カットできます。
ATTACK SWITCHはBOOST、FLAT、CUTから選択できBOOSTはプレゼンスを強調しクリアが印象的で、FLATは音に影響がなく、CUTは高域をカットし暖かい音にします。
GRUNT SWITCHは低域のブーストを3モードから選択できます。重心をいじることができ、EQが腰高なB7K ULTRAでも迫力のある低音を出すことができます。
世界的な定番プリアンプとしてここ数年で一気に上り詰めてきました。音質の良さと音作りの幅の広さからその理由は納得です。価格は高めですが、これ一台で音作りの大半が決まってしまうため万人におすすめできるプリアンプとなっています。
新型としてDarkglass Electronics MICROTUBES B7K ULTRA B7K ULTRA V2が発売されました。価格はほとんど変わらず、アップグレードされました。旧型、初期型の方を選ぶメリットはあまりなく、今買うならV2の方がいいのではないでしょうか。
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