今回レビューするものはベース用オーバードライブとなるSTOMPROX OVER DRIVE BLACK LABEL FOR BASSです。
主な仕様として
コントロール:VOL・GAIN・TASTE
電源:DC9Vセンターマイナス
サイズ:W64.5mm x D115.5mm x H50mm
トゥルーバイパス
アナログエフェクター
9V電池内蔵可能
となっています。
公式サイト
使用してみた感想としましては、BOSS ODB-3やMXR M80 Bass D.I.+のような粒の細かさを感じるジャリっとした歪みの質感でした。
とは言っても分離感を感じることは少なく、ベースによるそもそもの低音、芯を残したまま高音が目立つ歪みを合わせているという感じでしょうか。
そこにTASTEでミッド周辺を調整することができます。
基本的にドンシャリの印象を受けたためミッドがよく出るベースと合わせるといいかもしれません。
ゲイン幅が広くブースター、オーバードライブからディストーションまでいける感覚です。GAINが8時頃から歪み始め、11〜12時で急激に歪み出します。
個人的にはDARKGLASS B7Kと合わせて使用するとゴリゴリ感を付与させることができ、おすすめです。
単体でも良いですが他のプリアンプと抱き合わせるのがいいのではないでしょうか。
単体で使用する場合は8時以前のローゲインが個人的には好みでした。
各コントロールの説明ですが、VOLUMEは一般的な効きをするものという認識でいいでしょう。しかしながらGAINとTASTEは少し特殊なものとなっています。
GAINは「2系統の信号を個別に加工し最終的にミックスして出力することでプレイヤーが使用するベースの特性と低音域(多弦、チューニング問わず)を損なわない設計を施してあります」と公式の説明にある通り歪みに原音が混ざり合っていきます。
その配分具合が良く、ギター用のBLACK LABELからベース用の歪みとして正当進化している印象を受けました。
低ノイズが売り文句になっていますが歪ませていくと高音が目立つことや歪み具合のせいか仕方ないとは思いますが個人的にはそこまでの低ノイズとは言えませんでした。
しかしながら十分に使えるノイズレベルと言えるでしょう。
TASTEは聞き慣れないものですが、ミッドの味付けが可能となっています。いわゆるミッドコントロールでしょうか。
急激な変化幅は感じられませんでしたが音を軽い印象やその逆にしたりと、足し算引き算ができるコントロールとなっています。
バンドアンサンブルで重宝するのではないでしょうか。
そして何よりの売りがGAINの周りがLEDによって光るということです。このシステムを取り入れているのは珍しく、すぐにこのペダルだと分かるかっこよさは購買意欲を掻き立てます。
黒筐体の質感や金色の文字もセンスの良いものとなっています。
余談ですがボードにSTOMPROX OVER DRIVE BLACK LABEL FOR BASSを入れている方は全員、イガラシ氏か堀江晶太氏どちらかのフォロワーだと思っています…(小声)