今回レビューするものはベース用マルチエフェクターのZOOM MS-60B-I MOD HUMPBACK engineeringです。
主な仕様として
コントロール:パラメーターノブ×3・カーソルキー
電源:DC9Vセンターマイナス 500mA 単三電池×2
重量:350g
サイズ:W77.5mm × D130.3mm x H58.5mm
デジタルエフェクター
となっています。
HUMPBACK engineering(ハンプバックエンジニアリング)の説明としては杉並在住のマルチエンジニア、代表の戸田氏によるエフェクターモディファイの他にリペアや楽器制作をしている国産ブランドです。
公式HP↓
公式販売サイト↓
https://www.humpback-engineering.com
今回は限定色のZOOM MS-60B-Iをモディファイしてもらいましたが通常ラインナップのZOOM MS-60Bと中身は同じで、得られる効果も恐らく同様なものなのでご安心ください。
そのモディファイ内容としては「サウンドに大きな影響を与える入力段のコンデンサを2点交換、電源のノイズ耐性強化、信号経路のハンダ交換による音質チューニング、LED交換(今回は緑)」といったところらしいです。ちなみに交換した元のパーツも送られてきました。
ハンダ交換については他のアナログエフェクターの場合確かに変化を感じられたのですがマルチエフェクターのモディファイということでデジタル部分はいじることができないと思いますのでそこまで劇的な変化はないだろうと踏んでいたのですがいい意味で期待を裏切られました。
結論をいいますと変わります。
しかも良い方向に変わっています。
使用してみた感想としましては、ZOOM MS-60Bを直列時に繋いだ時のバイパス音は変に反応が遅く、音痩せというか少しハイがモコモコし、全体的にぼやけてしまっていてリバーヴがかかったような味付け、雰囲気があるのですがそれが改善されています。
ぼやけてしまった音像が引き締まっていて、低域の解像度があがりつつベース本来のサウンドが保たれるように感じました。全体的にクリアになり、それにより各エフェクトのかかりも向上しました。個人的には特にMS-60Bで多用する空間系がいい感じになったのが嬉しいです。
ZOOM MS-60Bは音痩せというか味付けがあるのですがそれらを考慮しても良く出来たエフェクターです。味付けもほどよく重心を下げてくれると思えば見逃せることもできます。なんといってもコンパクトエフェクターサイズでマルチエフェクターという事実とコストパフォーマンスを考えると素晴らしいものがあります。
モディファイをしなくてもEQで補正したりループに入れるなど対策をすればある程度は改善されるでしょう。けれどもそれでももっと拘りたい方にモディファイをおすすめします。
モディファイ、改造は過去の事例から正直、胡散臭い面やオカルトを感じることがあるでしょう。しかしながらHUMPBACK engineeringのMS-60B MODは変化があるといえます。
もう一歩、MS-60Bをワンランク上のものにや使いやすいものにしたい方はぜひお試しください。
余談とはなりますが、同社からでているDCフィルタを使いますとその良さをさらに引き出せますので合わせてどうぞ!
HUMPBACK engineering DCフィルタのレビュー↓
【レビュー】HUMPBACK engineering DCフィルタ - あさぎベーススタジオ