あさぎベーススタジオ

もはやベース用エフェクターの備忘録

【レビュー】NeotenicSound MagicalForce

今回レビューするものはダイナミクスプロセッサのNeotenicSound Magical Force(マジカルフォース)です。

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主な仕様として

コントロール:Level・Punch・Edge・Density

電源:DC9Vセンターマイナス

消費電流:40mA

重量:280g

サイズ:W70mm × D110mm × H50mm

トゥルーバイパス

アナログエフェクター

9V電池内蔵可能

となっています。

 

 

NeotenicSound(ネオテニックサウンド)の説明としては大阪を拠点とするサウンドメカニックのHatmanいっぺい氏による国産エフェクターブランドです。EFFECTORNICS ENGINEERINGのブランドで、優れた製品を多数生み出しているのですが知名度は何故か低くもっと世に出るべきメーカーなのではないでしょうか…

公式サイト↓

EFFECTORNICS ENGINEERING OFFICIAL WEB SITE

 

 

使用してみた感想としましては、ベースサウンドを補いながら特に低音の解像度が上がりつつ輪郭の調整により芯の太さとハイを損なうことなく重心をいじることができるのが特徴的でした。

 

また、よくあるコンプらしさを僅かしか感じさせることなくコンプのような迫力を付加させることができますので基本的な音色をあまり変えることなく音圧を上げたように錯覚させてくれることも印象深いです。

「それがいわゆるコンプなのでは?」と思う方がいらっしゃると思いますが、このペダルはそうではない次元に存在しています。

 

実際に音圧を上げるためには、音量を上げることが必要不可欠です。しかしながら他楽器とのバランスを考えるといつも音量を上げられるとは限らないでしょう。

 

そのため音圧が上がったように錯覚させればいいのですが、耳で聞き取りやすく、耳につきにくいミドルを上げることが簡単な方法でしょう。もちろんそれだと理想とする音作りとはならない場合があります。そんな悩みを解決するのがこのエフェクターです。

 

 

Magical Force(マジカルフォース)は隠れた名機と言われているらしいのですがその理由が分かったような気がします。

 

 

こちらのペダルは聞き慣れない名称のノブが並んでいますが触ってみるとその感覚をすぐに掴むことができ、どの帯域が動いているかなどの理論はわからないものの自分の理想通りに動かすことができると思います。

 

Punchは音圧感の調整ができるのですが左に振り切るとゼロの状態ですのでここから必要な分だけ音圧を得ることができます。自分で太さを選択できるというのは使いやすくて好印象です。

 

Edgeは輪郭の調整ができます。これは12時がフラットで、そこから足したり引いたりすることにより輪郭を残したまま音を丸くしたりトレブルやプレゼンスとはまた違った帯域でエッジ感を得ることができるので重心を違和感を抑えつつ変えることができます。

 

Densityは音の密度をいじることができます。 このノブは公式によるとアバレが落ち着きつつ音が真ん中によるらしいです。ローがまわってしまうことを防いだりボワつきを抑えてくれるみたいです。アンプでももちろん感じますが特にヘッドフォンで聴くとより音が、密集、真ん中に近づいた印象を覚えます。これにより聞きやすくなるのと同時に弾きやすくもなります。

 

 

音質補正ができてしまうということは、つまり自分好みの歪みエフェクターさえ手に入れてしまえば後から音量、音圧、輪郭、密度を補正できるのでMagicalForceがあればどうにでもなってしまうという非常に便利なエフェクターです。この歪みエフェクターの歪みの質感は好きだけど何か物足りないというケースは多々あると思います。

 

それで購入を見送ったことやエフェクターボードから外してしまったことも経験済みでしょう。しかしながらこのエフェクターがあれば可能性が広がるため歪みエフェクターに完全を求めなくてもよくなります。

 

そういった点からエフェクターの選択肢が増えた現在のベーシスト必須のエフェクターだと感じます。無くてもいいけどあると便利、一度手にするとこれ無しではいられない。そんな魅力をもっています。

 

コンプのような迫力を得られるDensityはありますがそのナチュラルさや効き方ゆえに完全にコンプとは言えず、だからといってリミッターとも言いきることができず、ある意味プリアンプ、ブースターとしても使えてしまうような独特なエフェクターです。

 

 

このペダルの接続順ですが少し変わっていて歪みエフェクターの後ろ、空間系エフェクターの前が推奨されています。

これにより歪みエフェクターの足りない部分の調整や空間系エフェクターのかかりを引き締めたり、特にベースで使うと音像がぼやけがちなのを抑えてくれるなどの効果を実感することができます。

 

個人的には接続順の入れ替えられるプログラマブルスイッチャーの1つのループに入れておくと色々試せるのでおすすめです。

 

 

目標とする機能だけが明確に各ノブに表れているので正に現場向きなのではないでしょうか。この機能をうまく取捨選択できればもはや怖いもの無しです。

歪みエフェクターに限った話ではなくアンプ、またはライン音までも対象にすることができるためどの環境においても理想に近い音を目指すことができるでしょう。

 

 

このMagicalForceは何世代かバージョンがあるのですがこちらは今のところ最新機種のようです。この上位機種のようなものであるDynaForceがあるのですがサイズが大きくなり、価格も大幅に上がってしまうので音質と価格のバランスのコストパフォーマンスの面からみるとこちらが最適解なのかなとは思います。もっと拘りたい方はDynaForceもお試しいただけるといいかもしれません。

 

 

NeotenicSoundは楽器店で目にする機会は多くはありませんが試奏購入システムがありますのでお気軽に試すことができます。そのページに飛ぶリンクを下に貼っておきます。

EFFECTORNICS ENGINEERING SISOU

 

 

おすすめのセッティングですがこのエフェクターは環境に左右されやすいというか、環境毎に変えていくのが好ましいと感じているのであくまで1つの指標としてお考えください。Level11時、Punch12〜1時、Edge11時、Density1時が個人的にハマるセッティングです。

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パッシブにもアクティブにももちろんのこと、4弦ベースだけではなく多弦ベースにも対応するレンジの広さをもっているため、ギターなど様々な楽器にもおすすめです。

 

 

存在感を調整することのできる唯一無二のこのエフェクターは、万人に受け入れられるものだと思います。

 

最初から存在しない帯域は増減することができませんので、ベース本体かエフェクターなどでベースの美味しいところを出せる環境を整えつつ、情報量をうまくコントロールできる方には非常に頼もしい存在になるでしょう。

 

 

magical force(マジカルフォース)、まさに魔法の力と呼ぶにふさわしいエフェクターです。